鍾乳洞の世界!
鍾乳洞の世界!
長く激しかった雨期が終わったと思いきや、突然の猛暑になり、熱中症になる方が急増
しています。新型コロナウイルスの影響があり外出を控え自宅で冷房生活をしている方が
多いのではと推測します。この時期に屋外で涼しさを求めるとなると、場所は限られて
きます。全国に沢山あるわけではないですが、納涼に最適な場所としては鍾乳洞が最も
相応しい場所かもしれません。
そもそも鍾乳洞はどのように出来るかを見てみましょう。
大昔海底で生物の殻やサンゴなどの炭酸カルシウムが堆積して石灰岩層が出来ます。
その後の地殻変動により石灰岩層が地上に隆起します。
地上では二酸化炭素が溶けこんだ弱酸性の雨水が割れ目や断層から入り込んで、徐々に
石灰岩層を侵食して小さな空洞が作られます。
この空洞は地下水などでさらに溶かされたり削られたりして、どんどん大きくなって、
いわゆる鍾乳洞になるのです。現状に至るまで数十~数百万年かかっているようなので
驚きですが、鍾乳石が1cm伸びるのに50~100年かかるプロセスは現在も進行して
いるので、まるで長寿の生き物と錯覚しそうです。
2009年に日本観光鍾乳洞協会が、観光鍾乳洞の保存と観光客の誘致拡大を目的に
設立されました。
毎年日本鍾乳洞サミットを開催する他、スタンプラリー、ガイドブック等を作成して
鍾乳洞の魅力や観光をPRしているそうです。
協会の会員は各地の鍾乳洞で構成されていて、現在の会員は次の通りです。
龍泉洞 (岩手県)
あぶくま洞 (福島県)
日原鍾乳洞 (東京都)
飛騨大鍾乳洞 (岐阜県)
秋芳洞 (山口県)
龍河洞 (高知県)
七ツ釜鍾乳洞 (長崎県)
球泉洞 (熊本県)
昇竜洞 (鹿児島県)
一方、旅行ガイドブックのトリップノート編集部が5万8千人のトラベラー会員を対象に
今年調査を行った結果、人気鍾乳洞トップ10は下記の通りでした。
1位:秋吉台(山口県)
2位:あぶくま洞(福島県)
3位:龍泉洞(岩手県)
4位:青の洞窟(沖縄県)
5位:竜ヶ岩洞(静岡県)
6位:玉泉洞(沖縄県)
7位:石垣島鍾乳洞(沖縄県)
8位:日原鍾乳洞(東京都)
9位:龍河洞(高知県)
10位:富岳風穴(山梨県)
サンゴ礁の影響で沖縄県が3つも入っているのが目立ちます。
Go Toキャンペーンでも利用して訪れてみては如何でしょうか?