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イースター島・モアイ像! - 天と地にある物事を想い巡らすサイト!よろず放談

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イースター島・モアイ像!

カテゴリ: 散策 公開日:2020年04月21日(火)

イースター島・モアイ像!

一度訪れて見たいのですが、まず行くことは出来そうもない地にイースター島があります。

チリ領で首都サンティアゴから3700km離れ、最も近いサラ・イ・ゴメス島でも

東北東に415km、人の住む最も近い島であるピトケアン島までは約2000kmの

距離にある絶海の孤島です。全周は60kmで、面積は約180平方kmあります。

日本で比較すると、北海道利尻島とほぼ同じ大きさです。

島全体が「ラパ・ヌイ国立公園」としてチリ政府により国立公園に登録されています。

また、1995年に世界遺産に登録されました。

そんな絶海の孤島に有名なモアイ像があります。

建造された有力な説では、海底火山の噴火によって形成された島に、西暦800年代頃

ポリネシア人の移民がたどり着き住み始めたそうです。

モアイ像の材料となった石材は凝灰岩で、採石の中心は「ラノ・ララク」と呼ばれる

直径約550mの噴火口跡です。現在でも製作所として残っており、完成前のあらゆる

段階の石像が彫る道具とともに散乱しているそうです。

moai

モアイ像は島の海に面したアフと呼ばれる高台に30体ほど建てられていますが、海に

近いモアイ像は海に背を向け、高い位置にあるモアイ像は海に向いて立っていて、

住居を取り囲むような配列になっています。

建造の目的ははっきりわかっていませんが、台座から人骨が多数発見されているので、

墓標だったと推測されています。

大きさの平均は高さ3.5m、重量20トンですが、最大級のものは高さ20m、

重量90トンもあります。

これほど大きく重いものを製作所からアフにどのようにして運んだのかが謎でした。

製作所から火口縁の低い部分に切り込まれた溝を通過して下降するようになっています。

そこから北と南と西の三方向へ放射状に道が伸びていて、最も長いものは島の岸まで

約15km続いているそうです。

この謎解きに多くの考古学者達が運搬に実験をしました。現在のイースター島には

ほとんど木がないのですが、化石を調べると、当時は椰子の森が多くあったようです。

有力な説は、横倒しにした像を木の「ころ」に乗せ、大勢が縄で引っ張り設置場所まで

移送させた方法です。さらに、到着したモアイ像を立たせるのは、

木の棒と、地面と像の隙間に入れていく大小の石を使って徐々に立ち上げたらしいのです。

実際にやってみたら、12人で18日掛かった記録が残っています。

西欧人が上陸したのは1722年でした。すでに部族間抗争によって多くが倒され、

1840年頃には全てのモアイ像が倒されてしまったそうです。

現在はおよそ40体の像が復元されています。香川県高松市にある株式会社タダノも

復元に役立っています。1992年からクレーンなどを自社費でイースター島に持ち込んで、

島南部のアフ・トンガリキにある15体の像の復元・修復などを行い、

使用後のクレーンなどをイースター島に寄贈しています。

moai1

日本にもモアイ像はありますので、イースター島に行けない方は訪れてみては

如何でしょうか?

・宮城県志津川町(現在の南三陸町)に1991年に設置されたチリ産レプリカ

moai2

・奈良県天理市の市役所にあるチリで作られたレプリカ

・宮崎県日南市のサンメッセ日南にレプリカ(イースター島の長老会が唯一認定)

・香川県の女木島にあるレプリカ

・福岡県中間市の屋根のない博物館(モヤイ公園)にあるレプリカ

・札幌市南区に所在する真駒内滝野霊園にある多数のモアイ像レプリカ

・姫路市の遺跡テーマパーク「太陽公園」にあるレプリカ

・和歌山市の和歌山大学周辺の住宅地ふじと台にあるレプリカ