グレート・ヒマラヤ・トレイル!
グレート・ヒマラヤ・トレイル!
3月だったと思いますが、NHKのBS番組でグレート・ヒマラヤ・トレイルの再放送を
偶然見る機会がありました。個人的には以前からヒマラヤに行って、エベレストを
拝みたいと思っていたので、大変興味深く見ることができました。
そもそも、ヒマラヤ山脈は東のブータンから始まり、中国、インド、ネパール、再度インド、パキスタンへと
五カ国にまたがる直線距離2400kmの世界最大の山脈です。
日本は北海道の宗谷岬から鹿児島の佐多岬まで、直線距離で1880kmですから、
ヒマラヤ山脈の大きさに驚きます。
グレート・ヒマラヤ・トレイルは東のネパールとインドの国境にそびえ、世界第3位の
カンチェンジュンガから始まります。カンチェンジュンガはチベット語で
「偉大な雪の5つの宝庫」という意味ですが、8586mの標高を誇り、1838年から
1850年まで世界で一番高いと考えられていた山です。(1850年からはエベレストです)。
2011年10月1日に開通したグレート・ヒマラヤ・トレイルはヒマラヤに暮らす人々の生活道で、
ヒマラヤ山脈に沿って延々と続いています。
山岳ルートは標高3000m~6000m超の標高に位置していて約1700kmです。
丘陵ルートは1000m~4000m超に位置していて約1500kmです。
地形は亜熱帯のジャングルから岩と氷の峰々、氷河や高地砂漠、深い峡谷などバラエティに富み、
とくにその山々の巨大さは他の山域と比べようもありません。
何故なら、標高7000m以上の山はヒマラヤとその周辺地域にしか存在しないからです。
一般的にはアルパイン・クライミングのイメージの強いヒマラヤですが、
標高3000mほどの地帯まで数多くの村が存在し、人種や宗教や文化の違う村々を
繫いで歩くトレッキングも非常に人気があるそうです。
1日に何km歩けるのかわかりませんが、仮に平均10kmとすると、山岳ルートは
170日かかることになります。個人的には体力的に挑戦できないコースでしょう。
最大の見どころはやはりエベレストのようで、エベレスト・ローツェ・マカルーが
一緒に見れる場面は、これぞヒマラヤといった感じで圧巻でした!