世界の七不思議と新・世界の七不思議!
世界の七不思議と新・世界の七不思議!
世界の七不思議とは古代ギリシアの数学家にして旅行家であるビサンチウムのフィロンが紀元前225年ころに提案したものです。ことに端を発します。その時に、フィロンは古代ギリシア・古代ローマ時代における7つの注目すべき建造物を選択しました。フィロンが自分の国の不思議は入れないことに決めていたので、「アレクサンドリアの大灯台」の代わりに「バビロンの城壁」を入れていました。その後、バビロンの空中庭園とバビロンの城壁が誤って同一視された為、「アレクサンドリアの大灯台」が導入されたとされています。
七不思議は次の通りです。
・ギザの大ピラミッド
・バビロンの空中庭園
・エフェソスのアルテミス神殿
・オリンピアのゼウス像
・ハリカルナッソスのマウソロス霊廟
・ロドス島の巨像
・アレクサンドリアの大灯台
残念ながら、ギザの大ピラミッドだけしか、ほぼ完全な形で見ることが出来ません。バビロンの空中庭園は位置が確定していない唯一の遺跡です。エフェソスのアルテミス神殿とハリカルナッソスのマウソロス霊廟は遺構や遺跡がわずかに残っているだけです。オリンピアのゼウス像はビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルに移されたのは判っていますが焼失した様で跡形もありません。ロドス島の巨像は紀元前226年の地震で倒壊しました。アレクサンドリアの大灯台は14世紀の2度の地震で完全に崩壊しました。全て現存していれば、素晴らしい観光地になっていたことでしょう!
新・世界の七不思議は、2000年にカナダ系スイス人の冒険家のベルナルド・ウェーバーによって提案され、フェデリコ・マヨール前ユネスコ事務局長を中心とした実行委員会が候補地を絞り込み、2006年10月に次の21候補地を発表しました。その中には日本から清水寺が入っていたのです。
アクロポリス(ギリシア)
アルハンブラ宮殿(スペイン)
アンコール・ワット(カンボジア)
チチェン・イッツァのピラミッド(メキシコ)
イエス・キリスト像(ブラジル)
コロッセオ(イタリア)
イースター島のモアイ(チリ)
エッフェル塔(フランス)
万里の長城(中国)
聖ソフィア大聖堂(トルコ)
清水寺(日本)
クレムリンと赤の広場(ロシア)
マチュ・ピチュ(ペルー)
ノイシュヴァンシュタイン城(ドイツ)
ペトラ(ヨルダン)
ギザのピラミッド(エジプト)
自由の女神像(アメリカ)
ストーンヘンジ(イギリス)
シドニー・オペラハウス(オーストラリア)
タージ・マハル(インド)
トンブクトゥ(マリ)
その後、世界中からの投票を行い、最終結果は2007年7月7日にポルトガルのリスボンで下記の通り発表されました。
*チチェン・イッツァのピラミッド(メキシコ)
イエス・キリスト像(ブラジル)
*万里の長城(中国)
*マチュ・ピチュ(ペルー)
*ペトラ(ヨルダン)
*コロッセオ(イタリア)
*タージ・マハル(インド)
(*はユネスコの「世界遺産リスト」に登録されている物件です。)
ユネスコの目的と任務が、世界遺産を保護と保存において当該国を援助することであることから、この新・世界の七不思議キャンペーンは、ユネスコの世界遺産プログラムとは何ら関係ないと声明を発表しています。
次回は、新・世界の七不思議の各地について掲載しようと思います。