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初心者向けとされる関東の山々を侮ってはいけない!

カテゴリ: 散策 公開日:2019年06月27日(木)

初心者向けとされる関東の山々を侮ってはいけない!

夏が近づくと初心者も山仁登ってみようかという気持ちになるようで、山岳系のメディアや雑誌がしきりに勧誘しています。個人的な登山歴として挙げられるのは。25歳ぐらいの時に会社の同僚たちと富士山に5合目から登ったことと46歳位の時にエクアドルのコトパクシ山(5897m)の5000mまで登ったことくらいです、富士山は同僚の中に女性が1人いたので、初めは彼女に併せて登りはじめ、彼女が7合目でリタイアしたのでそこからギアを上げて約4時間で頂上に到達しました。10分ほど休憩を取ったあと当時は当たり前だった「須走」で下山しました。かかとに重心を置き、スキーで新雪を滑り降りるようなイメージです。5合目まで1時間ほどでしたが、スピード感があり、宙を飛んでいるような爽快な気分だったことを今でも覚えています。

コトパクシはエクアドルで2番目に高い山です。国立公園内を4300mまで車で走り、そこから5000mまで須走の一歩道を登って行きます。空気は薄いし、須走なので普通に歩くと自重でずれ落ちなかなか上に進めません。先に登った人たちの足跡を頼りに飛び跳ねるように4~5歩進み、小休止する方法で登っていきました。結局1時間15分で5000mに到達したのですが、さすがに空気が薄く、ふわふわした感じでした。

この様な経験をしているにも関わらず、現在は初心者コースを登山するのに四苦八苦しています。初心者用の代表的な山は、高尾山、御岳山、陣馬山、筑波山、伊予ヶ岳などが有名です。この中で、2年ほど前に御岳山に登って来ました。ガイドブックには「ケーブルカーを利用すれば、御岳山駅を降りてから山頂の武蔵御嶽神社までは、歩いて30分ほど。また「ロックガーデン」を一周するコースは、大小さまざまな奇石の間を流れる清流や、岩に這う美しいコケ、木々の緑に上流の滝と、見所がいっぱい! 途中の天狗岩には鎖が設置されていて、岩登りにチャレンジもできます。比較的なだらかで休憩所とトイレも設置されているコースなので、ご家族連れにもおすすめですよ。」などと記載されていて、下山もケーブルカーに乗れば大したことはないと思っていたのですが、連れて行ってくれた補聴器/経堂の石田様が別のコースに案内してくれたおかげ(?)でひどい目にあいました。ガイドブック同様武蔵御嶽神社までは大したことはなかったのですが、ロックガーデンに行かず、七代の滝に向かったのです。およそ400mの標高差をまっすぐ降りていくのですが、木の根っこが造ったようで、1段の高さが50cm以上ありそうな天然階段をひたすら下りました。この行程で両足の膝の上の筋肉に力が入らなくなったのです。その後、急な鉄階段を何とか登り切り、七代の滝への下り口まで戻ってきました。そこで終わりにして、ケーブルカーで戻れば、初心者として合格だったかもしれないのですが、膝上の筋肉が回復したように思えたので、石田様が日の出山を経由してツルツル温泉に入ってから帰ろうと提案されたことを、無謀にも了解してしまったのです。日の出山までの登りはそれほど急ではなくむしろ快調に進んだのですが、頂上直前に標高差5~10mくらいの急な階段があり、再度膝上に力が入らなくなりました。20分ほど休憩して、最後の下山をするのですが、足がほとんど言うことを聞かず、自分より年上だと思える方たちにも追い抜かれ無様な姿をさらけ出していました。ようやく林道に出たと思ったら、そこからツルツル温泉までが長いこと、温泉に着いたときは瀕死の状態でした。

石田様にはこの御岳山を含め4回登山に連れて行ってもらいましたが、1勝3敗という結果です。

イギリスの登山家、ジョージ。マロリーが「なぜ、あなたはエベレストに登りたいのか?」と問われて「そこにエベレストがあるから」と答えたという逸話は有名ですが、エベレストを御岳山に置き換えて、同じルートをもう一度挑戦したいと思います。