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サグラダ・ファミリア! - 天と地にある物事を想い巡らすサイト!よろず放談

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サグラダ・ファミリア!

カテゴリ: 散策 公開日:2018年12月19日(水)

サグラダ・ファミリア!

46年前の1972年に訪れたことがあるサグラダ・ファミリアは、当時高い塔が4つしかなかったように記憶しています。当時から完成まで300年かかると言われ、工事中で教会の中には入れなかったような記憶があります。外から眺めると、塔や壁面に施された装飾がごちゃごちゃの感じで、実に奇怪な教会の印象でした。そもそも、サグラダ・ファミリアは、民間カトリック団体「サン・ホセ教会」が聖家族贖罪教会として計画し、初代建築家フランシスコ・ビリャールが無償で設計を引き受けました。1882年3月19日に着工しましたが、団体との意見の対立から翌年にビリャールは辞任し、その後を引き継いで2代目建築家に就任したのが、当時は無名であったアントニオ・ガウディです。ガウディは設計を一から練り直し、1926年に亡くなるまでライフワークとしてサグラダ・ファミリアの設計・建築に取り組みました。現在は8本の高い塔が完成していますが、ガウディの設計では全部で18本の塔が建つことになっています。12本が12使徒、4本が福音記者、1本が聖母マリア、そして最後の1本が特に高くイエス・キリストの昇天を表しているそうです。しかし、ガウディの発想はそこで留まりません。12使徒の塔は「鐘楼」として建てられ、全てが完成した暁には、その塔がピアノの鍵盤やパイプオルガンのような役割を担うことを意図していました。カラン、コロンと音色の異なる鐘を鳴らすことで、ガウディは建物そのものを楽器にして、文字が読めない人にも、聖書を知らない人にも。直感的にキリスト教が何かを体感してもらおうと考えたそうです。東門と西門には壮大なイエスの生涯が克明に彫刻されていて、イエスの生涯を学ぶこととが出来ます。完成まで300年はかかると予想されていた工事ですが、スペインの経済成長や拝観料収入などに支えられて進捗は加速しています。さらに、21世紀に入ってから導入されたIT技術を導入することで、3D構造解析や3Dプリンターによる趣味レーション検証が可能になり、建築工法にも一部RC造が導入されたため工期は大幅に短縮されています。公式発表によると、ガウディ没後100周年目の2026年に完成するそうです。大阪万博終了の翌年に、バルセロナでサグラダ・ファミリアを訪れるというのは如何でしょうか?(画像は現在と完成時のサグラダ・ファミリアです)

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