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京都の苔名所!

カテゴリ: 散策 公開日:2018年10月04日(木)

京都の苔名所!

歴史と美を誇る京都には苔名所がたくさんあります。大原、洛北、洛東、洛西、洛南それぞれに有名な場所を探してみたら合計30にもなりました。このほかにもたくさんあると思いますが、少なくともこの30名所は全て訪れてみたいものです!

○ 大原:

三千院

比叡山の麓に堂宇を並べる天台宗のお寺。国宝・阿弥陀三尊像を祀る往生極楽院が建つ有清園は杉木立に覆われ、苔の生育にも適しているため、一面の緑が美しいです。
実光院

勝林院の子院のひとつとして建てられたお寺。初秋から春にかけて花を咲かせる不断桜が見られることで有名です。

勝林院

長和2年(1013)に創建された天台宗のお寺で、「天台声明」発祥の地と言われています。素朴な風情が漂う本堂前の参道にはスギゴケが多く敷かれ、紅葉とのコントラストが見事です。

来迎院

仁寿年間(851-854)に慈覚大師円仁によって開かれたお寺です。境内は木立が多く、湿潤な環境下であるため、様々な種類の苔を見ることができます。

  洛北:

圓光寺

紅葉の美しさで知られる臨済宗のお寺です。「十牛之庭」は空を覆うような楓や足下に広がる苔に加え、竹林がしっとりとした風情を醸し出します。

源光庵

本堂にある丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」で有名ですが、苔鑑賞をするには、一面が苔で覆われた書院に面するお庭です。

大徳寺 龍源院 

壺庭である「東滴壺(とうてきこ)」と、「一枝坦(いっしだん)」、「龍吟庭(りょうぎんてい)」、「滹沱庭(こだてい)」の3つの枯山水庭園を有する大徳寺の塔頭寺院です。なかでも龍吟庭は、お庭一面が苔に覆われ、禅寺の厳めしい風情の中に優しい彩りを添えています。

瑠璃光院

比叡山麓の八瀬の地に佇む寺院で、春と秋の一定期間公開されます。黒塗りの机の天板に反射するモミジの光景は有名です。

蓮華寺

石川丈山が作庭したと言われ、池と石組みが特徴的なお庭で知られます。本堂を取り囲むように敷き詰められた苔の絨毯が見事です。

曼殊院

鶴島と亀島を配した書院前の枯山水庭園や茶室前の露地庭など、随所に苔を取り入れた光景をみることができます。

  洛東:

建仁寺

京都最古と伝わる禅寺で臨済宗建仁寺派の大本山です。苔や楓の木、石組みから構成される「潮音庭」は、どこからみても正面に見えるように計算された造りになっています。秋は、苔の絨毯とモミジの色鮮やかなコントラストに目を奪われます。

銀閣寺[慈照寺]

室町幕府8代将軍・足利義政が造営した山荘を、義政の死後、禅寺に改め創建されました。国宝・観音殿(銀閣)など、洗練された東山文化の粋を感じられます。山の斜面を利用した庭園には苔の絨毯が広がり、雨上がりなど特に美しいです。

法然院

法然が、弟子の住蓮・安楽とともに六時礼讃の修行をした草庵を起源とし、江戸時代初期に再興されました。清浄な空気に包まれる境内では、茅葺き屋根の山門をしっとりと覆う苔や、白砂壇の周りに繁るスギゴケなど、味わい深い苔の姿が見られます。

南禅寺 天授庵

南禅寺三門の横に建つ塔頭寺院です。方丈前の枯山水と、書院南側の池を中心とした池泉回遊式の2つの庭があり、趣もそれぞれ異なります。枯山水庭園は、苔生した園路に菱形の飛び石が並ぶ、モダンデザインで、池泉庭園は天然の苔が自生し、深い緑の景色を作り出しています。

南禅寺 南禅院

亀山法皇の離宮跡で南禅寺発祥の地に建つ寺院は、鎌倉時代末を代表する池泉回遊式庭園です。庭の中心となる上池・下池の周りにはこんもりとした苔が広がり、建物・モミジ・池・苔のバランスの妙に注目しながら鑑賞したいお庭です。

圓徳院

北政所ねねが晩年を過ごした場所に建立された寺院です。モミジや杉の木も植わり、庭一面に広がる苔からも桃山文化の美が感じられます。

青蓮院

皇室ゆかりの門跡寺院のひとつです。相阿弥作の池泉回遊式庭園「相阿弥の庭」をはじめとする4つの庭園が見どころで、龍心池周りに生息する苔や、宸殿前庭園全体に広がる苔の緑が特にいきいきとして美しいです。

  洛西:

常寂光寺

藤原定家が山荘「時雨亭」を構えた場所とも言われ、自然豊かな山腹に堂宇を並べてあり、仁王門の周りは特に苔の緑が美しいです。

祇王寺

『平家物語』に登場する祇王ゆかりのお寺です。茅葺き屋根の草庵の前に苔庭が広がり、約30種類の苔が生育しています。

野宮神社

『源氏物語』にも登場し、縁結びの社としても有名です。境内で目を惹くのが、淡い緑が美しい「野宮じゅうたん苔」です。

宝厳院

春と秋に期間限定で公開される天龍寺の塔頭寺院です。嵐山を借景とする「獅子吼(ししく)の庭」には、100種類以上もの苔が生育し、庭園に潤いと彩りを添えます。

鹿王院

足利義満によって建てられた宝幢寺の塔頭寺院のひとつです。客殿の前には苔生したお庭が広がり、嵐山を借景に苔の海に浮かぶかのような舎利殿の光景が雄大で美しいです。

西芳寺[苔寺]

苔の美しさで有名な世界文化遺産のひとつです。お庭は夢窓疎石による作庭と伝わり、黄金池の周りを中心として約120種の苔が生息し、1年を通して緑豊かな景観美を作り出しています。

地蔵院[竹の寺]

一休宗純が幼少期を過ごしたと言われ、「竹の寺」としても有名です。本堂と方丈を結ぶ参道や、京都市の名勝に登録される「十六羅漢の庭」など、苔のみどりも美しいです。

龍安寺

有名な方丈南庭の枯山水庭園は石と苔が絶妙なアクセントを作り出しています。鏡容池の北側や西側の参道は杉木立に覆われ、緑の絨毯が広がります。

妙心寺 桂春院

年間を通して公開されている妙心寺の塔頭寺院です。「清浄の庭」「思惟の庭」「真如の庭」「侘びの庭」と、趣の異なる4つの庭があり、なかでも「侘びの庭」は茶室に付随する露地庭園で、一面に敷かれた苔がしっとりとした風情を醸し出しています。

  洛南:

東福寺

京都随一の紅葉名所として知られる寺院で、通天橋からの景色は圧巻のひと言です。庭園の美しさにも定評があり、作庭家・重森三玲が方丈の東西南北に配した「本坊庭園」はぜひ訪れてみてください。ふかふかと立体感ある苔と敷石が斬新な空間を作り出す北庭「市松の庭」は特に印象深いです。

東福寺 芬陀院

東福寺の塔頭寺院のひとつで、通称「雪舟寺」と呼ばれています。枯山水の「鶴亀の庭」は雪舟作と言われ、鶴や亀の形に模した石組みの島が、まるで苔の海に浮かんでいるかのようです。茶室「図南亭」の西側の露地庭や東庭は、苔だけでなくさまざまな木々や植物が配され、洗練された景観です。

東福寺 霊雲院

東福寺の塔頭で、昭和の作庭家、重森三玲が復元した2つのお庭があります。ひとつは、仏教の世界観を模した「九山八海(くせんはっかい)の庭」で、もうひとつは雲と川の流れを鞍馬砂と白砂で表現した「臥雲(がうん)の庭」です。どちらの庭も、砂の色や苔と木々の緑の調和がなんとも美しいです。

泉涌寺 雲龍院

泉涌寺の塔頭寺院です。見る角度によって4つの雪見障子からの景色が変化する「蓮華の間」や、「悟りの間」の丸窓からの景色はフォトスポットとして人気です。