グリュエールとギーガバー!
グリュエールとギーガバー!
以前、勤務していたスイスの補聴器メーカー・バーナフォンの社用でスイスに出張した折、本社の友人が「面白いところに連れていってあげる」というので、お言葉に甘えてベルンから彼の車で約2時間走り。たどり着いた先はグリュエール村です。
グリュエールはエメンタールと並ぶチーズフォンデュチーズフォンデに使うチーズの名前ですが、その地域がグリュエールという名称でした。飼育されている牛がたくさんいる放牧地帯を見ながらまず行った先はグリュエールチーズの製造工場でした。ここは観光客様に製造工程がわかる見学路が整備されていて、よく理解ができたことを覚えています。最後にチーズの保管庫にも行きましたが、訪問の記念に少し無料で分けてもらうことはできず、止む無くショップで購入しました。グリュエールチーズの独特の香りは牧草の種類に原因があることもわかりました。
車で行ったのでどの辺に位置しているかはよくわかっていませんでしたが、後日調べたら、ローザンヌからCFFでPalezieux経由Gruyereにいくことが出来ます。その後、丘を登り向かった先はグリュエール村の中心地です。高台に平坦に開かれたと思わせる広場があり、両側にはレストランと土産物屋とホテルが立ち並び、この村はグリュエールチーズと観光で維持されていることがわかりました。
広場のメインストリートの先に狭い小路があります。くぐる前の左側の建物がチーズフォンデュを満喫できるレストランで、最後にそこに立ち寄りグリュエールだけのチーズフォンデュを食べましたが、常に満席状態で凄く美味しかったことを覚えています。
H・R・ギーガを知っている人は多いと思いますが、スイスの画家・イラストライター・造形作家です。惜しくも2014年に74歳で亡くなられましたが、映画「エイリアン」のクリーチャーデザイナーとして有名です。先ほどの狭い小道を抜けるとすぐ先の右側にギーガ博物館、左側にギーガバーがあります。博物館は時間的な余裕がなかったのでパスしましたが、館内ではネクロノミコンの原画とかエイリアンのデザインスケッチとか、ギーガ独特の作品がたくさんあるそうです。
今回友人が案内してくれたお目当てはギーガバーでした。中に入るとエイリアンの体内に入ったような感覚になります。壁や椅子などに触ってみるのですが、映画「エイリアン」を思い出してあまり気持ちのいいものではありませんでした。そこで注文したホットコーヒーは普通の味でしたから、店内の装飾とのギャップを感じました。
スイスに旅行に行かれるときはぜひ立ち寄られることをお勧めします!