行ってみたいヨーロッパの城壁都市5選!
行ってみたいヨーロッパの城壁都市5選!
○ カルカッソンヌ(フランス)
フランス南西部に位置するカルカッソンヌは、周囲をニ重の城壁に囲まれた城塞都市で全長3キロに及ぶ城壁には52の塔があります。そのまま「歴史的城塞都市カルカッソンヌ」として、世界遺産に登録されています。地中海と大西洋を結ぶ軍事の要衝にあるカルカッソンヌには、紀元前3世紀に砦が築かれ、その後ローマ人によって城塞都市が建設されました。現在見られる町並みの原型は13世紀にフランス王9世が造ったものですが、荒廃がひどく19世紀に復元されました。最大の見どころは、11世紀から13世紀にかけて建造されたコンタル城で内部は博物館になっています。また、城壁からはカルカッソンヌの絶景が堪能できます。
○ ロドス島(ギリシャ)
ギリシャにある数々の島のなかでも、歴史ファンが最も好むのがドデカネス諸島に属するロドス島です。重厚な城壁に囲まれた旧市街は、その名も「ロドスの中世都市」として世界遺産に登録されています。14世紀のはじめに聖ヨハネ騎士団に占領され、それから2世紀にわたって、ロドス島は騎士団の本拠地であり続けました。ロドスの中世都市に残る中世の建造物の多くは、ヨハネ騎士団によって築かれたものです。騎士団長の館や騎士団の通りをはじめ、中世の面影を色濃く残す重厚な風景が目白押しで、歴史ファンにはたまらないそうです。旧市街を囲む城壁を一歩出ると、青いエーゲ海が広がる開放的なロケーションも世界中の観光客を魅了しています。
○ ヴァレッタ(マルタ)
オスマン帝国の攻撃によって、ロドス島を追われた聖ヨハネ騎士団が16世紀から拠点を置いたのがマルタ島です。地中海の島国マルタの首都・ヴァレッタは、騎士団により計画都市として整備されました。防衛上の必要性から、堅固な城壁に守られたヴァレッタの町は、まさに海に浮かぶ要塞で、海上から見るヴァレッタは長崎の軍艦島をはるかにしのぐスケールです。ハチミツ色のマルタストーンと、張り出しバルコニーが独特のヴァレッタの町並みを見ると、タイムスリップしたかのような印象というよりも、別世界にやってきたかのような気分にさせられるそうです。
○ ネルトリンゲン(ドイツ)
ドイツのロマンティック街道沿いに位置する中世の町ネルトリンゲンは、1500万年前に隕石が落下してできたリース盆地に築かれた町です。城壁に囲まれた中世の町はドイツに数多くありますが、ネルトリンゲンの城壁は特別です。何故なら、ネルトリンゲンの旧市街を囲む全長約2.7キロの城壁は、ドイツでただ一つ歩いて町の周りを一周できる城壁なのです。ネルトリンゲンのシンボルが町の中心に建つ聖ゲオルク教会です。高さ89.9メートルを誇る教会の塔は、「ダニエル」の愛称で親しまれているそうです。
○ サンマリノ(サンマリノ)
周囲をイタリア領に囲まれ、地図上ではイタリアの一都市のように見えますが、れっきとした独立国家です。国土面積は十和田湖とほぼ同じで、世界で5番目に小さい「国家」です。
現存する世界最古の共和国としても知られ、1631年にローマ教皇が独立を承認し、共和国となりました。首都サンマリノは、標高739メートルのティターノ山に築かれた城塞都市で、歴史地区がまるごと世界遺産になっています。断崖絶壁の上に建つダイナミックな景観から、「山頂の独立国」の異名があり、なかでも、第2の砦チェスタから眺めるサンマリノのパノラマは文句なしの絶景です。3つの堅固な砦に守られた難攻不落の城塞内には、今も中世の空気を今に伝える風景の数々があり、石畳の通りの両側には情緒ある石造りの家々が並び、観光客を出迎えます。