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尾道と今治を結ぶしまなみ海道(サイクリストの聖地)! - 天と地にある物事を想い巡らすサイト!よろず放談

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尾道と今治を結ぶしまなみ海道(サイクリストの聖地)!

カテゴリ: 散策 公開日:2018年04月27日(金)

尾道と今治を結ぶしまなみ海道(サイクリストの聖地)!

広島県尾道市と愛媛県今治市の約60キロメートルを結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」は本州側尾道から始まります。尾道の前に広がる向島との間に川の様な尾道水道が流れていて尾道側にはウッドデッキが敷かれ、夏になると南欧にいる気分になります。その一角を占めるように2014年3月、複合施設「U2」がグランドオープンしました。特に注目されるのは自転車と一緒にチェックインできる「サイクルホテル」です。今治からしまなみ海道を渡ってきた人たちがたくさん宿泊しています。

尾道から自転車で出発するルートで しまなみ海道の橋や島を見てみましょう。まず向島に渡るのですが、サイクリストは新尾道大橋を使えないので、約5分渡船に乗って渡ります。昭和らしいレトロな街並みが残る向島では、町の散策がお勧めです。厳島神社の朱塗りの鳥居が海の中にそびえ立っています。

向島からは、昔村上水軍の拠点であった因島に向かうのですが、自動車道と自転車・歩行者道が2段階構造になっている因島大橋を渡ります。ここから瀬戸内の多島美と巨大な橋が織りなす絶景が広がって行きます。

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因島にあり773年に創建された大山神社は、因島村上水軍に崇敬された交通の守り神を祀(まつ)っているので、多くのサイクリストがお参りに立ち寄り、近年は「自転車神社」の愛称で親しまれているそうです。

因島からは生口橋を経由して生口島に向かいます。この島は国産レモン発祥の地として知られ、瀬戸田町は国産レモン生産量日本一を誇ります。桜の時期で時間に余裕のある方は、洲江港からフェリーを5分間乗って、「岩城島(いわぎじま)」にある「積善山三千本桜」を訪れてはどうでしょうか?愛媛県随一のお花見スポットと言われています。

その次に現れるのは多々羅大橋です。この橋を渡って大三島に渡るのですが、ここからしまなみ海道は愛媛県に入ります。大三島には三島神社の総本社「大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)」があるため、「神の島」という呼び名も持っています。大昔はこの神社を「大三島」と呼んでいたので、それが島の名前となりました。旧暦5月5日に開催される御田植祭と旧暦9月9日の抜穂祭(ぬいぼさい)で、「一人角力(ひとりずもう)」が奉納されることでも有名だそうです。

大三島からアーチ橋の大三島橋を渡ると、「伯方の塩」で知られる伯方島(はかたじま)に入ります。古くから製塩業が盛んな島でしたが、1971年に成立した「塩業近代化臨時措置法」によって塩田は全廃となってしまいました。かつての塩田製塩を応用して「伯方の塩」を生産しているのが伯方塩業株式会社で、大三島の工場は見学が可能だそうです。さらに、

伯方島は海辺の風景が美しく、大潮の干潮時だけに歩いて島へ渡れる道が出現する「大角豆島」や、砂浜が1キロメートル続く「沖浦ビーチ」などもが人気のスポットです。
佐伯島から大島大橋を渡ると、高級石材「大島石」の産地として有名な大島につきます。亀老山展望公園から眺める、来島海峡に沈む夕日はまさに絶景で、たくさんのサイクリストが感激に浸ります。

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しまなみ海道で一番長い4キロメートルの来島海峡大橋を渡れば、終着点の四国本土の今治です。60キロのサイクリングで出た汗は今治タオルで拭うと良いかもしれません。それぞれに異なる魅力を持つ島々をつなぐ「しまなみ海道」は、各島独特の美しい風景や文化があふれており、瀬戸内海の自然美が満喫できると思います。