#最も完成された昭和歌謡曲・ルビーの指輪!
#最も完成された昭和歌謡曲・ルビーの指輪!
NHKその他音楽に関連した番組で大変明快な解説をしてくれ、個人的にも気に入っているのはバイオリニストの葉加瀬太郎だ。
いろいろな音楽に関する解説を聞いているといつもこの人はちょっと変人だけど頭が凄く良いとの印象を受ける。
何故だろうと思い大学を調べたら東京芸大と知り自分が持った印象の背景が分った。
自分は1979~1986年までイタリアにいたのでその感に流行った歌謡曲をあまり知らない。
ルビーの指輪は1981年の曲なのでほとんど印象になかった。
帰国後、何回もルビーの指輪というメロディーはBGMとして聞いた気がするが、
なんだかぼけた曲の印象で歌詞まで真剣に読んでみたこともなかった。
ステージで歌ってる寺尾聰がこれまた控えめで力強さを感じないギタリスト兼作曲家だった。
むしろタバコとコーヒーが似合ってる俳優さんみたいな感じだった。
先日テレ朝系番組を偶々見たら「令和の今見てもカッコいい昭和の歌手ベスト20」があった。
寺尾聰は11位だったが、番組主題の裏話的に葉加瀬太郎が昭和歌謡曲で最も完成されたのがルビーの指輪というので驚いた。
何故だろうと聞いていたら、①全体が16ビートである。②小節の頭をずらすシンコペ-ションを使っている。
③セブンスコードを多用している。④歌詞の最後が2年後の世界なので半音上げる転調をしている。ことなのだそうだ。
自分も中学生の時代ギターでコードをいじっていたので彼の言うことは何となく理解出来る。
その頃作詞作曲も自分でやってみたが、上記①~④が入った曲を作る発想は全くなかったと思い起すばかりだ。
昨晩ルビーの指輪の歌詞を読んでこれまた素晴らしい内容であることが分った。
難しい言葉はないのだが、その場の情景をVRとして見ている感覚になった。
セブンスコードは4つの音で構成される和音で、一般的な三和音を使用するよりも味が出せる、
つまり明るくもあり暗くもあり、ちょっとあいまいな雰囲気になって、現在の都会的な曲にもなるのだそうだ。
個人的には八代亜紀の舟歌と美空ひばりの川の流れのようにと高橋真梨子の海色の風がお気に入りだったが、
これからは講釈を加える為にルビーの指輪を追加しよう!
(L・D)