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#藤井王位永世称号に王手! - 天と地にある物事を想い巡らすサイト!よろず放談

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#藤井王位永世称号に王手!

カテゴリ: 趣味 公開日:2024年08月21日(水)

#藤井王位永世称号に王手!

何をやってくるか判らない渡辺九段が矢倉囲いのような形でスタートした第4局は藤井王位が中飛車で対抗する出だしとなった。

遅々と駒組みが進む中、何時、どちらが開戦するのかという緊迫感があったが、

渡辺九段が珍しく157分の大長考をして43手目を封じて1日目が終了した。

2日制のタイトル戦の場合、夜は両棋士がどのように過ごしているのかいつも気になっている。

PCを持ち込んで夜通し2日目の健闘をしている棋士もいるように思えてならない。

何故なら、簡単に眠れるような状況ではないからだ。

2日目が始まり藤井王位が54手目で7五歩から攻撃を開始し、銀を5筋に進めて読みの激しさが増して行った。

藤井王位が調子良いときの藤井曲線がAI評価値で増して行く中、一手一手の選択肢が多く藤井王位も結構悩んでいる場面もあった。

下記は最終版、藤井王位が5五歩と絶妙手を打った場面である。

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その前に渡辺九段は劣勢を挽回するため、解説者が想像していなかった2二角という勝負手を打ったのである。

この手は角を金で取らないと詰みがあり得るぞと言う意味合いと藤井王位の竜を取る手になっており、

どちらかの選択を求めたのである。

ひょっとしたらと解説者が色めき立つ中、藤井王位が打った5五歩が簡単そうで思いつかない手で、

いずれのもくろみも潰しているのである。

解説者はさすがだと感服していたが、渡辺九段も目を見開きその後天井を見上げて苦悩の表情を浮かべる。

悔しくて諦めがつかないのか、その後少し時間をかけて指し続けたが、最終的に100手の段階で渡辺九段が投了した。

これで5期連続タイトル維持での永世称号取得まで1勝とした。

渡辺九段は執念深く一気に逆転する鋭さも持っているので、次の藤井王位先手番で決着を付けたい所だ。

2日制のタイトル戦は昼食時間を入れると最低18時間その1戦に緊張感を保ち、脳をフル回転させなければならず、

自分みたいなレベルの人間には到達出来ない世界であることがちょっと残念な気もする。

(L・D)