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サモトラケのニケ! - 天と地にある物事を想い巡らすサイト!よろず放談

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サモトラケのニケ!

カテゴリ: 趣味 公開日:2023年05月07日(日)

サモトラケのニケ!

ルーブル美術館に貢献したフランスのトップはフランソワ1世、ルイ14世、ナポレオンが有名です。

これらのトップが世界各国から貴重な作品をかき集め膨大な所蔵物量になっています。

現在最も有名なのはグランドギャラリーの一番奥に鎮座しているモナリザです。

フランソワ1世が大変気に入りお抱えの画家にしたのがきっかけでした。

ルーブル美術館については語ることがたくさんあり1回のブログで全て語ることは出来ません。

今日は1972年に初めての海外旅行でパリに行きルーブル美術館を訪れた時のことにします。

何の詳細知識も無く訪れたときに先ず思ったのは美術館が凄くデカいこと。

見学を始めたら広すぎて、一日ですべ絵を見ることは出来ないと感じたこと。

当時モナリザは回廊の途中にほかの絵と並べて飾ってありましたが、モナリザだけ保護の為に透明なプラスチックの板があり、

これがモナリザかと思ったものです。

回廊では模写をしている画家がいました。

現在はそんな場面にお目にかかることはありませんが当時は許されていた様です。

あれこれ動き回っていたこともあり近くのベンチに座り画家を30分ほど眺めていました。

自分の興味はこの画家が何回周囲に目をちらつかせるかでしたが、30分間一度も周りを見ないのです。

絵を描くと言うことはこれほどまでに集中出来るものかと知り、帰国後油絵にはまった時期がありました。

あの時ルーブル美術館に行って真っ先に出会ったのが画像のサモトラケのニケでした。

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美術館に入りダリュの階段を見上げると踊り場に頭のない白い石像が見えるのです。

あれがサモトラケのニケであることは高校の美術で学んだので分かりましたが、何か映画の一場面を見ている如く、

正に勝利の女神ニケが輝いているという感じでした。

彫刻ではミロのビーナスやミケランジェロの2体の奴隷像もありますが、個人的にはサモトラケのニケが一番のお気に入りです。

この石像は1863年にフランス領事シャンポワゾがサモトラケ島で発見したそうです。

胴体部分と総数1118点の片翼の断片が発見され復元したのです。

右手は1950年に発見されて現在ルーブル美術館に保管されているそうです。

紀元前190年頃の制作と推定されていますが、ギリシャ彫刻の傑作と評価されています。