何故東京タワーは高さ333mで赤色なのか?
カテゴリ: 趣味
公開日:2022年01月06日(木)
何故東京タワーは高さ333mで赤色なのか?
世界遺産で一番高いタワーがパリのエッフェル塔で高さが324mだから、それを超えた覚えやすい数字にした。
赤いのは東京タワーが鉄塔なので赤い防錆塗料を塗る必要があるからと答える人は多いのではないでしょうか?
真実は全く違います。
昭和33年12月23日は平成天皇の25歳のお誕生日で、この日に完成した東京タワーは鏡、玉、剣によって構成される
皇位のシンボル「三種の神器」そのものを表わした塔だそうです。
形が“剣”、放送局からの電波を反射して八方に拡散させる役割としての“鏡”、そして、昼はその巨大さで太陽の如く地上に君臨し、
夜はライトアップされて月のごとく優しくわれわれを見守るという性質としての“玉”を表わしているのです。
赤色に塗られているのは防錆塗料だからではありません。
航空法で定められた色を使っています。航空法第51条に60m以上の高さがある塔は昼間障害標識を設置することが求められ、
その色が、赤色、もしくはインターナショナルオレンジと白の塗り分けなのです。
東京タワーはインターナショナルオレンジと白を採用して、画像の如く地上150mの大展望台の上からインターナショナルオレンジと白を7等分に塗り分けているのです。
スカイツリーは藍色ですから昼間障害標識色ではありません。
航空法を元に具体的なルールを定める航空方施行規則で高光度航空障害灯(赤色や白色の電灯)があれば良いことになっっています。
現在の東京タワーは夜間にネオン装飾を披露していますから、高光度航空障害灯も切歯しているのではないでしょうか?