海は4つに区分されている!
海は4つに区分されている!
南シナ海や東シナ海で中国の進出が目立っています。日本でも領有権も加味して竹島や尖閣諸島が話題になっています。
国際海洋法条約は、海洋法に関する包括的・一般的な秩序の確立を目指して1982年4月30日に第3次国連海洋法会議にて採択され、同年12月10日に署名開放、1994年11月16日に発効した条約です。比較的新しい条約であることに驚きです。
現在168の国・地域と欧州連合が批准していますが、これまた驚くことに、世界の大国であるアメリカ合衆国や、
トルコ、ペルー、ベネズエラが非締結国になっています。
但し、深海底に関する規定以外の大部分の規定が慣習国際法化しているため、アメリカなどの非締約国も
事実上海洋法条約に従っています。
4つの区分の基になるのは大陸棚に関連する条約で使われる「基線」です。
領土に1番近い「領海」は基線から12海里(1海里は1852m)です。
この海域は沿岸国の主権が及び、他国の漁船が勝手に操業することは出来ません。
但し、単に通航する倍は外国船でもその国の平和や秩序を乱さない限り、「無言通航権」という自由に航行する権利が認められています。
2番目は「接続水域」で基線から24海里、領海から12海里です。
密航船や密輸船が領海に侵入するのを防ぐために、沿岸国が事前に必要な規制をする事が出来る海域です。
船の自由な航行は認められていますが、他国の潜水艦は海上を航行しなければなりません。
3番目は「排他的経済水域」で基線から200海里です。経済的な恩恵に関しては、
他国を排して独占できる海域」を意味し、漁業権、石油、天然ガス等の掘削権などが沿岸国の権利になっています。
但し、船の航行はどの国の船にも自由な航行が認められています。
4番目は「公海」です。漢字が表わす通りどの国のものでもない海域です。