東京23区の話!
東京23区の話!
現在の東京都が市になったのは1889年です。
当時、区は15しかありませんでした。当たり前ですが名前も今とは相当違います。
広さも今よりかなり狭く、現在の千代田区、中央区、港区、文京区に下町の一部を加えた程度でした。
区の数が一番多くなったのは1932年で35区になりました。
その時に荒川区、渋谷区、世田谷区などが誕生しました。
戦後の1947年3月に区の合併が行われ、一気に22区に縮小したのです。
そして、現在の23区になったのはその5ヶ月後の8月でした。
最後の23区目になったのは板橋区から分離した練馬区なのです。
23区の区分地図1番は千代田区、2番は中央区、3番は港区、4番は新宿区と続きます。
普通は「あいうえお」順などが採用されますが、23区の場合は1967年に制定された
自治省のコードナンバー順になっています。23区に住んでいる成人住民で
23区全てを言える人は何割いるでしょうか?私の推測では80%未満の様な気がします。
役所が千代田区を最初として時計回りにつけたコードナンバー順ですから、覚えにくいのは当たり前です。
23区は坂道が多いのも特徴の一つです。赤坂、道玄坂、神楽坂などいくらでもあります。
特に文京区、新宿区。港区、千代田区に多いのですが、理由は大昔から発生してきた富士山の噴火の影響だそうです。
長年堆積した火山灰のなごりですが、川の氾濫等で流されなかったところが残った結果です。
世界でも珍しいほど多く、23区で800以上もあります。
一番多い名前は「富士見坂」です。
昔は高層ビルがありませんでしたから、坂の上では必ず富士山が見えたのでしょう。