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哲学の始まり!

カテゴリ: 趣味 公開日:2021年02月02日(火)

哲学の始まり!

哲学の始まりは紀元前7世紀現在のギリシャ・南イタリアを中心とする地中海沿岸でした。

英語のフィロソフィアは古典ギリシア語が語源ですが、これは「愛する」を意味する「フィレイン」と

「知」を意味する「ソフィア」の合成語で、「知を愛する」という意味になります。

 

最も有名なのは西洋哲学の祖といわれるソクラテス(紀元前469~399年)です。

ソクラテスは、釈迦、キリスト、孔子と並び四聖人(四聖)に数えられているのです。

彼は全く書物を残しませんでしたが、有名な言葉が代々伝わっています。それは「無知の知」です。

哲学は「アルケー」と称する「万物の根源」を探求する自然哲学者達から始まりましたが、

その後、言葉の発達によって弁論術を重要視するソフィストの時代に変化して行きました。

弁論術では、相手を論破することが最優先されるので、真実を曲げるような詭弁も横行したのです。

その時、問答法を掲げ立ち向かったのがソクラテスでした。

「自分が無知であることを知ることで、はじめて真実を追求出来る」と言い続け、

ソフィスト達から敵視されたソクラテスは死刑に処されてしまったのです。

 

その後ソクラテスの弟子で超理想主義者であったプラトン(紀元前427~347年)が台頭します。

プラトンは「この世には本当の正義、本当の善、本当の美などは存在しない、

これらはこの世とは違うイデア界に存在している」というイデア論を展開しました。

このイデア論は、その後の哲学界で、観念論の先駆的な思想として捉えられることになったのです。

 

さらにプラトンの弟子であったアリストテレス(紀元前384~322年)が登場します。

アリストテレスはプラトンの弟子ながら、全く対極の現実主義者でした。

「テオーリア」という真理を追求する生活を求めて思索にふける生活を提唱しました。

自然界における観察と研究に没頭し多岐に亘る論述を残しました。

現在でも万学の祖として名を残しているのです。

 

哲学とは?と問われて即座に答えられる人はあまりいないのではないでしょうか?

 

歴史的に眺めると様々な哲学者が定義していますが、必ずしも一致していません。

さらに時代の変遷と共に科学が発展してデータで証明されることが加速している中、

哲学を否定する科学者達も増えています。

しかし、私自身としては、哲学は人間にとって必要なものであると思います。

そして定義としては次のように思うのですが、如何でしょうか?

「自然界に存在する諸命題について論理的に明確化すること」