藤井二冠誕生!
藤井二冠誕生!
昨日は藤井棋聖の日だったと思います。
羽生九段の2冠達成記録と加藤元九段の8段昇段記録をいずれも最年少で達成しました。
本ブログでは藤井四段時代から注目して、機会がある毎にその昇進の過程を掲載して
きましたが、これほど早く夢のような出来事が成し遂げられるとは思いませんでした。
何度も記述しますが、新型コロナウイルスの影響で、国民が暗い気持ちになっている中、
夢と希望を叶えてくれたのですから、国民栄誉賞を贈っても良いのではないでしょうか?
昨日もPCで中継を見ていましたが、選択肢が多い局面で常に攻めの姿勢を崩さないのが
勝利に結びついたように思いました。引退後永世七冠となる羽生九段が「十代で複数冠を
保持するのは空前絶後の大記録」とコメントするくらいですから、正に偉業なのでしょう。
今日のTV報道は藤井二冠一色になるはずです!
残る大記録は九段昇段と残る六冠制覇及び永世七冠の称号です。
九段昇段の最年少記録は渡辺三冠が21歳7ヶ月で達成した記録です。
九段に昇段する条件は①竜王位2期獲得、②名人位1期獲得、③タイトル3期獲得、
④八段昇段後250勝のいずれかです。藤井二冠は③のタイトル3期獲得が最も近い
条件といえます。棋聖または王位のタイトルを来年防衛すると九段昇段となるので、
昇段の最年少記録が完成されます。
残りの六冠を獲得するのは、この若さでこの強さですから、十分達成可能と思います。
最大の難関はやはり永世七冠の称号でしょう。これまで唯一羽生九段が獲得している
大記録です。
タイトルは全部で8つありますが、叡王位には永世称号がありません。
各タイトルの獲得条件と獲得棋士を記載します。
永世竜王 連続5期、または通算7期:渡辺明・羽生善治
永世名人 通算5期: 木村義雄・大山康晴・中原誠・谷川浩司・森内俊之・羽生善治
永世王位 連続5期、または通算10期: 大山康晴・中原誠・羽生善治
名誉王座 連続5期、または通算10期: 中原誠・羽生善治
永世棋王 連続5期: 羽生善治・渡辺明
永世王将 通算10期: 大山康晴・羽生善治
永世棋聖 通算5期: 大山康晴・中原誠・米長邦雄・羽生善治・佐藤康光
長い将棋の歴史の中でプロ棋士が延べ何人いるのかわかりませんが、永世称号を獲得
したのはわずか9棋士しかいません。
1冠は、木村義雄、谷川浩司、森内俊之、米長邦雄、佐藤康光の5棋士です。
2冠は、渡辺明です。
4冠は、大山康晴、中原誠の2棋士です。
7冠は、羽生善治だけです。
どの獲得条件も最低5期獲得しなければならないので至難の位と言えるでしょう。
国民栄誉賞を受賞した羽生九段の域に藤井二冠が到達出来るかわかりませんが、
期待を込めて応援したいと思います。