東京にある元号名通り!
東京にある元号名通り!
東京には通称が元号名の幹線通りがあります。
それは明治通りと昭和通りです。大正通りはあるのかも含め由来を調べてみました。
関東大震災後の1927年に東京都で3本の道路が計画されました。
明治通りは、港区南麻布2丁目から渋谷区、新宿区、豊島区、北区、荒川区、台東区、
墨田区を経由して江東区夢の島に至る総延長約33.3kmの環状5号線で、環七や
環八よりも先に整備された道路です。
明治時代に整備された道路ではなく、他の道路のように公募された通称ではないので、
名付けの由来が不明なのですが、明治神宮の近くを通るためという説が有力なようです。
残りの2本のうち一本は昭和通りですが、もう一本は現在別名で呼ばれる大正通りです。
両方とも同時期の計画で昭和通りを南北に走る第1号幹線、大正通りを平行に走る
第2号幹線として計画されました。
昭和通りは台東区根岸と港区新橋を結ぶ延長8kmの道路です。
大正通りは、隅田川に架かる両国橋から、皇居の北側の北の丸公園の北を通り、
新宿駅の北の大ガードに至る延長8kmの道路です。
この第1号幹線と第2号幹線の開通にあたって道路に通称を付けることになり、
現在の毎日新聞社が公募を行った結果、昭和通りと大正通りに決定されました。
その後、昭和通りは定着しましたが、大正通りは定着しなかったのです。
1962年に東京都が都道の愛称を制定したときに、残念ながら大正通りは選ばれず、
靖国通りとなりました。
靖国通りが大正通りとは知りませんでしたが、個人的には大正通りが良いと感じます。
明治、大正、昭和となれば、平成はどうなのだろうと疑問に思います。
結論からいうと平成通りはあるのです。東京証券取引所の前を起点に、築地の晴海通り
まで約1.9kmの道路で、1989年(平成元年)に中央区が通称を定めました。
最後に令和ですが、東京都ではまだこの通称の道路はありません。
近々定められるのではないでしょうか?