ピアノとチェンバロ!
カテゴリ: 趣味
公開日:2020年07月25日(土)
ピアノとチェンバロ!
グランドピアノとチェンバロの形は似ています。
歴史的にはチェンバロが14世紀末に誕生し、ピアノがその後16世紀末に生まれて、
その後、音のダイナミックレンジが広かったので、追い越してしまった歴史があるのです。
楽器ピアノの正式名称を知っていますか?
イタリア語なのですが「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」と称します。
意味は「弱い音と強い音の出るチェンバロ」です。
以前イタリアに滞在していた時は、ピアノのことをピノフォルテと教えられましたが、
正式にはこんなに長い名前で、チェンバロと関係があったとは知りませんでした。
一見似ているような2つの楽器ですが、根本的な違いがあります。
ピアノは鍵盤を押すとハンマーが弦を叩いて音を鳴らす「打弦楽器」ですが、
チェンバロはピックが上下して弦を弾く「撥弦楽器」で、音を出す仕組みが違うのです。
ピノにはペダルがありますが、チェンバロにはないのも大きな違いです。
音の伸ばし具合を調節することや、小さくするようなことができないので、
ピアノが重宝がられ、チェンバロが衰退したと言われています。
しかしながら、歴史はよみがえるではありませんが、現代音楽などで、その格調高い音に
注目して積極的に取り入れている奏者も出てきているそうです。