東京都で初めての日本遺産・「霊気満山 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」!
東京都で初めての日本遺産・「霊気満山 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」!
日本遺産とは、2015年に始まった日本の文化遺産保護制度の一つで、各地域の
魅力溢れる有形・無形の文化財群を、地域が主体となって整備活用し、
国内外へ発信することで地域活性化を図ることを目的としています。
2015年から2019年までに83の日本遺産が誕生しました。
そして、2020年に新たに21の遺産が加わったのですが、
その中で東京都に初めて日本遺産が誕生したのです。
八王子市が申請したのは、高尾山を中心とする八王子の歴史ストーリーです。
そもそも、八王子は、養蚕や織物が盛んだったことから「桑都」と称されていました。
甲州道中最大の宿場町となり、さまざまな文化を育みながら発展してきましたが、
その礎は、戦国時代末期に関東の覇権を握った北条氏の名将・北条氏照が、城下町を
築いたことに遡ります。桑都の発展を支えた養蚕農家や絹商人は、氏照が武運を祈願し、
いにしえより人々が霊山として崇めてきた高尾山を信仰し、大切に護ってきたのです。
「霊気満山 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」を構成する文化財としては、
国史跡・八王子城跡をはじめとする北条氏照公ゆかりの史跡等が6件、
高尾山及び薬王院の信仰に関する文化財が11件
桑都の歴史の中で育まれた伝統文化12件など、
未指定の文化財を含め、ストーリーを語る上で欠かせない八王子市の有形・無形の
文化財合計29件が選ばれています。
東京都に日本遺産が初めてということで意外な感じもありますが、
日本の長い歴史の中で、現在の東京が存在価値を見せ始めたのは江戸時代からですから、
遺産が生まれなかったことも理解できます。
2015年に文化庁が目指したのはおよそ100件の日本遺産だったそうで、
今回で104件になったため当面は追加しないそうです。
インバウンド需要が大幅に縮小し、旅行に関連する産業が大打撃を受けていますので、
日本遺産巡りから国内旅行を活性化するのも良いのではないでしょうか?
様々な旅行会社が日本遺産巡りツアーを企画していますので、訪れやすい気がします。。
尚、日本遺産リストは下記URLで見ることが出来ます。
日本遺産ポータルサイト:https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/index.html