和風月名と二十四節気!
和風月名と二十四節気!
現在の歴法は新暦と言われて、太陽暦として世界で用いられているグレゴリオ暦です。
ローマ教皇グレゴリウス13世が、それまで使われていたユリウス暦の改良を命じて、
1582年10月15日に改訂されました。
日本では、明治五年まで大陰太陽暦という、いわゆる旧暦が使われていました。
月の満ち欠けと太陽の運行を組み合わせた暦法で、1年は354日か355日です。
閏年が19年の間に7回あり、1年が384日か385日になるややこしい歴法です。
新暦と旧暦では春夏秋冬の月が違っています。
新暦 旧暦
春: 3月、4月、5月 1月、2月、3月
夏: 6月、7月、8月 4月、5月、6月
秋: 9月、10月、11月 7月、8月、9月
冬: 12月、1月、2月 10月、1月12月
旧暦では1月から春が始まるのは何故なのか良くわかりません。春という漢字の意味が、
異なっていたのでしょうか?
旧暦では1月~12月に対し和風月名があります。
何故そのような名前があるのか分からず、必死に暗記した覚えがあります。
全部言ってみようと挑戦すると、意外と出てこない月名があるかも知れません!
と言うことで、和風月名とその由来を掲載します。
1月 睦月 :正月に親類一同が集まり、睦び(親しくする)の月
2月 如月 :衣更着とも言い、衣を重ね着する月
3月 弥生 :木草弥生い茂る(草木が生い茂る)月
4月 卯月 :卯の花の月
5月 皐月 :早月(さつき)とも言い、早苗(さなえ)を植える月
6月 水無月:「無」は「の」を意味し、田に水を引く月
7月 文月 :穂含月とも言い、稲の穂が実る月
8月 葉月 :木々の葉落ち月
9月 長月 :夜長月とも言い、夜が長くなる月
10月 神無月:新穀を神に捧げる月
11月 霜月 :霜の降る月
12月 師走 :師匠といえども走り回る月
1年を月で別けるのとは別に、太陽の軌道をもとに役15日ずつ、24に別ける、
二十四節気というのがあります。気象予報でも良く出てくるなじみのあるものです。
分け方は、まず日照時間が最も長い夏至、最も短い冬至で二分し、さらに、
昼と夜の時間が同じになる春分と秋分で二分します。これで4つに分れます。
4つに別けた各節気の最初に立春、立夏、立秋、立冬を入れ、さらに3等分して、
それぞれ季節感を表わす名前が付けられています。
春:立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨
夏:立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑
秋:立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降
冬:立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒
2020年の立春は2月4日、立夏は5月5日、立秋は8月7日、立冬は11月7日です。
新暦とも旧暦ともタイミングが合っていませんが、二十四節気は詩的感覚に溢れています。