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西暦元年の話!

カテゴリ: 趣味 公開日:2020年03月11日(水)

西暦元年の話!

日本では1872年に現在の西暦が使われることになり現在に至っていますが、西暦の起源を調べて見るとかなり不明なところが見受けられます。

そもそも、西暦とは、イエス・キリストが生まれたとされる年の翌年を元年(紀元)とした紀年法と定められています。

これを定めたのはローマの修道士ディオニシウスで525年のことでした。
当時、12月25日はイエスの受胎告知の日と言われ、天地創造の人も考えられていました。そして、イエスが昇天した時は30歳であったと伝えられていました。そこでディオニシウスはローマ建国紀元753年の12月25日がイエスの誕生日と定め、その翌年を紀元1年と定めたのです。

それ以降、紀元元年はイエスの生まれた年と言われる方が主流になっているかも知れませんが、定めたときに遡ると翌年が元年になるのです。

もう一つの疑問であるイエスの30歳については事実ではないようなのです。

近年の聖書学研究によると、次の2つの福音書に、イエスの誕生した年を推測出来る記事があるのです。

    ルカ福音書2章に「大規模な人口調査が行われた年にイエスがベツレヘムで誕生した」
というが記述があります。さらに、「そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た」とあり、「初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた」と続きますす。そして、「人口調査は紀元前4年に行われたとされている」。

    マタイ複音書2章に次の記述があります。
「イエスが、ヘロデ大王の時代に、ユダヤのベツレヘムで生まれたとき、見よ、東方の

博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った」、「ヘロデ大王は、博士たちに騙されたことがわかると、激怒し、人をやって、ベツレヘムとその近辺の二歳以下の男の子をひとり残らず殺させた」。

これら聖書の記事は資料的には確定できませんが、ヘロデ大王の在位中にイエスが生まれたと推測されます。そして、当時の資料から、ヘロデ大王の死は当時の資料から紀元前4年とほぼ確定できるのです。従い、イエスの誕生は紀元前4年以前と考えられています。

現在当たり前に使われている西暦が必ずしも事実を基に定められていないのは、科学がこれほどまでに進んでいる世界では不思議に感じられます!