ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズを知っていますか?
ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズを知っていますか?
ラグビーW杯日本大会で日本中がラグビーの素晴らしさを味わいましたが、大会直前までTia1と称される8カ国にイングランド、ウェールズ、アイルランド、スコットランドが入っていました。ちなみに他の4カ国は南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアそしてフランスです。
「ライオンズ」の愛称を持つブリティッシュ・アンド・アイルランド・ライオンズはイングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの代表選手から選出された特別チームです。
イギリスの総人口61,827千人はイングランド51,810千人、スコットランド5,222千人、ウェールズ3,006千人、そして北アイルランドの1,789千人で構成されています。アイルランドの人口は4,595千人ですが、ラグビーのアイルランドはアイルランドと北アイルランドが合体して6,384千人の代表です。
この「ライオンズ」は南半球に遠征するときだけ使用されるチームで4地区がまとまって遠征が始まったのは1910年でした。当時はブリテン諸島代表と呼ばれ、1930年ころから「ライオンズ」と呼ばれるようになりました。赤いジャージの左胸にあるエンブレムにはイングランド代表の薔薇、スコットランド代表のアザミ、ウェールズ代表のプリンス・オブ・ウェールズの羽根、アイルランド代表のシャムロック(葉が3枚に分かれている草の総称)が描かれています。現在は4年ごとに南半球の南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドに遠征していて、次回は2021年の南アフリカ遠征が予定されています。
先日、3位決定戦を観戦しに臨海パークのパブリックビューイングに行った時に横に座ったイギリス人が着ていたのがライオンズの赤いジャージでした。エンブレムを指してこれが解るかと聞くので、ライオンズでしょうと答えたら喜んでいました。
イングランドは5千万人以上の代表ですが、他の3チームは1千万人に遠く及ばない地区の代表です。ウェールズやアイルランドがイングランドを破ることが何回もあることに驚かされますが、世界最強と言われるニュージーランドも4,947千人の代表ですから、ラグビーの世界では人口数は関係がないのかも知れません!