そのぎ茶とうれしの茶!
そのぎ茶とうれしの茶!
2019年の全国茶品評会が開催され、蒸し製玉緑茶部門で、最高賞の1等1席(農林水産大臣賞)に選ばれた東彼東彼杵町の中山雄太さんの出品茶を、茶商社である月香園製茶が、過去最高値となる1キロ当たり30万円で落札したというニュースがありました。月香園製茶は購入した高価なお茶を店舗の買い物客に抽選で配り、そのぎ茶のPRに役立てるそうです。ずいぶん太っ腹ですね。
お茶の世界はよくわからないのですが、そのぎ茶となるとなおさらわかりません。そこで少し調べてみました。
① 玉緑茶とは独特の丸みを帯びた形状をしていて、一枚一枚の緑茶の艶が深く、香りや旨みが強いと言う特徴があります。また、そそぐたびに味や香り、旨みの移り変わりを楽しめるお茶だそうです。
② 産地で一番有名なのが長崎県の東彼杵(ひがしそのぎ)と佐賀県の嬉野(うれしの)です。この二つの地区は隣接しています。1504年に嬉野で後述する釜炙り茶を作ったのが始まりだそうです。以前東彼杵の葉はうれしの茶のブレンド用として嬉野に出荷されていましたが、1987年にそのぎ茶振興協議会が発足し、そのぎ茶ブランドの育成に努めてきました。現在ではうれしの茶と並ぶ有名ブランドになっています。
③ 製法は二つあります。主流は蒸し製玉緑茶です。この製法は茶葉をまっすぐに整える「精揉(せいじゅう)」と言う工程を行わないので、渋みを抑え、甘みや旨みのあるお茶に仕上がります。もう一つは釜炙り茶です。嬉野が発祥の地ですが、現在でも全体の5%程に限定して作られています。釜炙りの香りが際立ち、さっぱりしたのど越しを楽しめるお茶です。
④ お茶の効能としては、心と体をリラックスさせるテアニン、抗酸化作用や抗菌作用のあるカテキン、風邪の予防やストレス解消に効くビタミンC、そして、老化抑制に効果があるビタミンEなどがあります。
何れも東京では中々手に入らないらしいですが、インターネット経由購入することが出来るそうです。