根津美術館!
根津美術館!
沢山の外国人が訪れる美術館として有名な根津美術館。35度を超える炎天下、渋谷から徒歩で訪れてみました。表参道交差点を右に曲がり8分ほど歩いた先にひっそりとたたずんでいる感じです。根津美術館の看板があるところから入り、右に曲がって、竹で作られた回廊を行くと美術館の入り口があります。
根津美術館は、東武鉄道の社長などを務めた実業家・初代根津嘉一郎(1860~1940年)が蒐集した日本・東洋の古美術品コレクションを保存し、展示するためにつくられた美術館です。
現在の建物は2006年から3年半かけて造られたもので展示室は6部屋あります。
1940年に財団が設立された時は所蔵品の数は4,643点でしたが、2016年3月時点で7,420点に増え、国宝7件、重要文化財87件、重要美術品94件がふくまれています。
7月25日~8月25日の間、展示室1・2で「優しいほとけ・怖いほとけ」企画展が開催されていました。鎌倉~江戸時代の木彫と絵画を中心に優しく導く如来や菩薩、厳しく戒める明王や天のさまざまな救済のすがたをみることが出来ました。
「如来」は悟りの境地を体現し、「菩薩」は慈悲の心で救済し、「天」は仏教世界を外敵から守り、「愛染明王」は人間の愛欲を表し、「明王」は超強力パワーで悪を滅ぼすのだそうです。
また、同時開催として展示室3は仏教美術の魅力、展示室4は古代中国の青銅器、展示室5は鍋島の小品、展示室6は納涼の茶というテーマで美術品が展示されていました。展示室6に入る直前の特別ケースにはイギリスの宝飾時計が3つ飾られていました。ここだけが華やかな印象でした。
普段は喧噪な世の中に暮らしている者として、このように素晴らしい美術品とふれあい、館内にある庭園に立ち入ると、心身が清められる感覚を覚えました。