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ダビデ像の表情2面性!

カテゴリ: 趣味 公開日:2019年07月21日(日)

ダビデ像の表情2面性!

1501~1504年にかけてミケランジェロが制作したしたダビデ像が、表情に2面性を持っていることはあまり知られていません。たくさんの観光客が見物することで有名なのはベッキオ宮殿前のシニョーリア広場にあるダビデ像ですが、これはレプリカで、本物はアカデミア美術館の中にあります。高さが5.17メートルもある巨大な大理石像です。

ミケランジェロは戦いに挑む直前の、緊迫したダビデを表現しているそうです。後にダビデはイスラエル王になるのですが、緊迫した戦いの場面について、聖書の中の物語では『イスラエル軍とフィリスティア軍との戦いが膠着状態にあったとき、巨大な体躯に重装備で身を固めた歴戦の勇士ゴリアテが進み出て、イスラエル軍の戦列に向かって「自分を倒せるものなら倒してみろ」と挑発した。イスラエル軍の兵士たち全員が恐れをなして尻込みする中で、武具の着け方さえ知らない羊飼いの若者が、羊を狼から守るために使う石投げ器一つでゴリアテに挑み、石がゴリアテの額に命中し一撃で倒した。』と記述されています。

ここで注目されるのはダビデの2つの目です。ダビデの顔を正面から見ると、右目がこちらを向いているのに対して、左目が外を向いていて、いわゆる外斜視にしてあります。聖書の中には、ダビデが斜視だったことを示唆する記述はありませんから、そのことも知った上で、ミケランジェロは、すべての角度からの見栄えを計算し尽くして造っていたに違いないと言われています。

専門家達が指摘するには、像から見て右側は、体のバランスも取れていて安定している「静」の状態に、左側は、足を投げ出し髪も乱れた「動」の状態にしてあるそうです。さらに、目に関して言えば、左目は体の動きに準じて敵をまっすぐに睨みつけているが、右目は力と機知と知性をたたえた眼差しに見えるそうです。

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ミケランジェロは絵画の才能も凄いですが、彫刻にも秀でていたことがわかりますね!