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世界の4大文明+2文明!

カテゴリ: 趣味 公開日:2018年12月06日(木)

世界の4大文明+2文明!

世界の4大文明と言えばナイル川沿いのエジプト、チグリス・ユーフラテス川沿いのメソポタミア、インダス川沿いのインダス、黄河沿いの黄河であることは誰かもが知っていますが、世界史の見方を変えると、六大文明とする分類法があるそうです。これらの二つは、メキシコ高原からパナマ地峡にわたる地域に起こったマヤ文明、オルメカ文明、テオティワカン文明などの総称「メソアメリカ文明」と、インカ文明を含む南米のアンデス地帯に起こった小文明の総称「アンデス文明」です。この二つの文明には大河がないので、「大河=文明発生の必要条件」ではなくなります。人類の歴史を紐解くと、人類は誕生したアフリカ大陸を飛び出してユーラシア大陸に定住しました。数万年はそのままだったようですが、今から1万4000~1万3000年前、その子孫の一部がベーリング海峡を渡り、アメリカ大陸に足を踏み入れたとされています。当時は氷河期でベーリング海峡近辺の海面は現在よりも約100メートル低く、ロシアとアラスカはいわゆる地続きの状態だったので、人類は歩いて渡ることができたと推測されています。わざわざベーリング地峡という極寒の地を越え新世界へと渡った理由は、人類が持つ未知の世界への冒険心だったのでなないでしょうか?その後南下していくのですが、アメリカ大陸の最南端にたどり着くまでには、ロッキー山脈、西シエラマドレ山脈(メキシコの北西から南東に連なる大山脈)、アンデス山脈という大きな山を通過しなければなりません。現在のチリの最南端に到達したのは、およそ1000年後とされています。専門家によれば相当早い速度での移動だったそうです。大河沿いではなく高地で発展した二つの文明は、1492年にコロンブスが新世界に到達すると、運命が大きく変わってしまいました。最初は関係が急速に密になって行きましたが、その後、メソアメリカ文明のアステカ帝国も、アンデス文明のインカ帝国も、スペイン人のコンキスタドール(征服者)によってあっという間に滅ぼされてしまったのです。しかし、二つの文明は世界に多大な貢献を果たしました。メソアメリカ文明のトウモロコシとアンデス文明のジャガイモです。スペイン人によってヨーロッパにもたらされたこの2つの農作物、特に寒冷地に強く、生産性の高いジャガイモは、後にヨーロッパ人を深刻な食糧危機から救うことになりました。ジャガイモは芽に毒があることなどから、当初は食料として栽培されることは少なかったようですが、徐々に栽培のしやすさや収穫量の多さが注目され、三十年戦争で国土が荒廃し、飢饉に見舞われたプロイセン王国では、国王の勅命により作付けが強制されるまでになったのです。その後も人類の食糧危機を何度も救い、今では世界中の人々に愛される作物となりました。これらの農作物がもしヨーロッパに渡ってなかったら、世界の人口は現在のようには増えていなかったかもしれません。