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日本の超高層ビル!

カテゴリ: 趣味 公開日:2018年11月21日(水)

日本の超高層ビル!

2018年現在日本で一番高いビルは大阪にあるあべのハルカス(300m)であることは誰もが知っていることです。東京にも沢山超高層ビルがあり、超高層ビル事情を少し調べて見ました。

日本の建物の高さ:

1919年に施行された市街地建築物法によって、建築物の高さが100尺(約30.303m)に制限されました。英国の高さ制限100フィート(30.48m)にならったものでした。1950年に施行された建築基準法でも31mの高さ制限が受け継がれました。その後、1964年の東京オリンピックを前に建築基準法が改正され、容積率による規制が導入されました。これにより、高さ31mを超えるビルが建てられるようになり、1968年には日本における最初の超高層ビルである霞が関ビルディング(147m)が建設されました。

100m以上のビルを超高層ビルと呼び始めたのも霞が関ビルディングでした。1970年6月1日の建築基準法改正によって絶対高さ制限が撤廃され、容積率規制が全面導入されました。それにより、地方都市でも高さ31mを超えるビルが建ち始め、また、新宿副都心などの開発計画が本格化し、この頃に日本の都市部では超高層化時代に突入したといえます。さらなる超高層ビルをスーパートール(高層ビル・都市居住協議会の基準による300m以上の超高層建築物)と称しますが、現在はあべのハルカスしかありません。これは耐震構造・地盤・建設費等の理由もありますが、航空法に基づく高さ規制が大きく関わっています。簡単に言えば空港滑走路からの距離で定まります。滑走路の中心にある標点の標高を基準に制限表面と呼ばれる高さ規制があり、標点から半径4kmまでは標点の標高プラス45m、そこからすり鉢状に高くなり空港から16.5kmから24kmの範囲内では標点の標高プラス295mに制限されています。高い建物が建造できないもう一つの理由があります。建築基準法では敷地面積に対して建物の延べ床面積が定められている為、階数が多い超高層ビルが作りづらいのです。

超高層ビルの構造:

最初に使われた構造は鉄骨造(S造)です。1931年に建てられたニューヨークのエンパイア・ステート・ビルは、この鉄骨造(S造)でした。次に登場したのは鉄筋コンクリート造(RC造)でした、その後、超高層ビルの構造は、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)が中心になりました。鉄筋コンクリート造(RC造)よりも粘りに優れ、鉄骨造(S造)よりも剛性に優れていたからです。さらにその後は、コンクリート充填鋼管構造(CFT)が主流になっています。近年は、高強度のコンクリートが開発され、再びRC造も増えています。世界一高いブルジュ・ハリファでは、153階までがRC造、それ以上がS造です。

超高層ビルの問題:

日本の超高層ビルの問題と言えばだれもが地震対策と指摘すると思いますが、地震と同様に問題なのが風対策です。高層ビルの近くに行くと地上でも結構風が吹いている経験は皆さんお持ちだと思いますが、上空はさらに風が強いため、超高層ビルでは150km/hを超える強風に耐えなければなりません。建物自体の強さだけでなく、外壁やガラスの安全性も確認する必要があります。さらに風は、建物にぶつかると上下左右に分かれ、吹き降ろしや吹き上げ、渦を伴った剥離流など複雑な風を発生させます。このような風の影響を抑えるため、超高層ビルでは、建物の角を丸めたり、低層部を大きくしたりしています。

日本の建築・高さ日本1の歴史:(高さ日本1の歴史を見るととても懐かしい気がします。)

1935年 三越本店                              60m        (7階)
1936年 国会議事堂中央塔                65m        (9階)
1964年 ホテルニューオータニ本館  73m        (17階)
1963年 霞が関ビルディング           156m      (36階)
1970年 世界貿易センタービル       163m       (40階)
1971年 京王プラザホテル              179m       (47階)
1974年 新宿住友ビル                     210m       (52階)
1974年 新宿三井ビル                     225m       (55階)
1978年 サンシャイン60              239.7m(60階)
1991年 東京都庁第一本庁舎          243m       (48階)
1993年 横浜ランドマークタワー   296m       (70階)
2014年 あべのハルカス                 300m       (60階)

2018年現在の超高層ビル・トップ10:

1位: あべのハルカス            300m   60階 大阪

2位: 横浜ランドマークタワー        296m   70階 横浜

3位: りんくうゲートタワービル       256.1m 56階 大阪

4位: 大阪府咲洲庁舎(さきしまコスモタワー 256m   55階 大阪

5位: ミッドタウン・タワー         248.1m 54階 東京

6位: ミッドランドスクエア         247m   47階 名古屋

7位: JRセントラルタワー         245m   51階 名古屋

8位: 虎ノ門ヒルズ             244.4m 52階 東京

9位: 東京都庁第一本庁舎          243.4m 48階 東京

10位:NTTドコモ代々木ビル        239.9m 27階 東京

13年間1位を守り続けたサンシャイン60(239.7m)は現在11位になりました。

世界の超高層ビル・トップ10:
1位:ブルジュ・ハリファ          828m   ドバイ

2位:上海中心               632m   上海

3位:アブラージュ・アル。ベイト・タワーズ 601m   サウジアラビア

4位:平安国際金融中心           600m   深圳

5位:高銀金融117            597m   天津

6位:第2ロッテワールドタワー       555m   ソウル

7位:ワン・ワールドトレードセンター    541m   ニューヨーク

8位:CTF金融センター          530m   広東

9位:ウィリス・タワー           527,3m シカゴ

10位:台北101             509m   台北

尚、高さ1000mの超々高層ビル「ジッダ・タワー」がサウジアラビアで建設中です。完成すれば世界一高いビルになります。