#走りの超人シファン・ハッサン!
#走りの超人シファン・ハッサン!
パリ五輪の女子マラソンが大変面白く、日本でも視聴率が18%を越えたらしい。
炎天下の中、箱根駅伝の山登り・下りみたいなコースを駆け巡るのでる。
パリの世界遺産が沢山見て走れるので良いコースと思うが、走っている選手達は遺産を見ている暇は無い。
その意味でも大変過酷なコースである。
日本人の鈴木優花が世界トップのアフリカ勢に混じり、ひょっとしたら優勝出来るのではと思わせる走りで自分も勇気をもらった。
足が長くストライドも広いのでアフリカ勢の中に入っても遜色がなく、これからの日本マラソン界を引っ張ってくれそうな気がした。
世界記録2時間11分53分を持つエチオピアのティギスト・アセファを中心にスズキを含めた6人で終盤まで並走が続いたのだ。
外国勢で自分が注目していたのはエチオピア生まれでオランダに帰化した31歳のシファン・ハッサンである。
彼女は2日と5日に5000mを走り銅メダル、9日の10000mで銅メダル、そして11日のマラソンに臨んだ。
中1日でマラソンに挑戦する選手など聞いたことがないが、
彼女のベスト記録は2時間13分台44秒で厳しいコースだからこそチャンスがあると考えたのかも知れない。
最終版まで6-10位くらいの位置に付けて走っていたが、最後の平地走になり徐々に順位を上げて行く。
残り300mぐらいからティギスト・アセファとの一騎打ちになり、最後はトラックで培った走力でトップを奪い優勝したのである。
5000mも10000mも走った彼女にそんな底力が残ってるとは普通じゃ考えられないが、理由はコースにあったかも知れない。
優勝タイムは2時間22分55秒だから自己ベストの13分44秒から比べると遅いタイムだ。
強烈な登りでは多少遅れ、下りで挽回するように走っていた彼女は坂の多いコースが元々得意で力を溜められたようだ。
6位の鈴木も時間24分2秒の自己ベストで走っているから、坂の得意な選手には特異な才能があるのかも知れない。
これでシファン・ハッサンはパリ五輪で金、銅、銅のメダルを獲得、総走行距離62.195kmを走りきった結果である。
ゴールした後も鈴木優花と談笑したりして、疲れのかけらも見せないのである。
正に走る超人であろう!
(J・O)