#パリ五輪の慟哭と歓喜!
#パリ五輪の慟哭と歓喜!
28日は日本にとって印象深い日になった。
女子52kg級に登場した阿部詩が2回戦で世界ランク1位の選手に負けて世界が仰天したが、
阿部詩が試合後に慟哭するのと会場の観客がウタコールを送るシーンを見たら涙が止まらなくなった。
兄一二三との兄弟2連覇を誓い、一生懸命柔道に打ち込んできた夢と努力が一瞬にして消えたのである。
勝負に絶対はないので阿部詩には何か足りないものもしくは心の隙があったのかも知れないが厳しい現実だ。
ありふれた言い方だが、彼女は未だ若いので次の五輪では圧倒的な力の違いを見せて圧勝してほしい。
お兄ちゃんの阿部一二三は妹が負けた分も背負って試合に臨んだだろう。
2回戦から決勝まで切れ味鋭い投げ技で圧勝して見せたのである。
彼は子ども達に柔道の良さを理解してもらい、更に柔道が広まることを目指しているといつも話していたが、
今回優勝後正座して御辞儀をしたシーンで彼の願望が世界に知れ渡ったのではないか。
大したものである!
金メダルを豪語していたなでしこジャパンが初戦でスペインに負けたのが先ず衝撃であった。
試合前は勝てる都豪語していたからである。
深夜にブラジルとの運命をかけた様な試合が有り、ダメだろうとは思いながら後半の途中から観戦した。
試合はどう見てもブラジルに押され、特にデフェンスラインの足の遅さやパス能力の低さが目立ちこれは負けだと思った。
ところがである!
80分過ぎに投入された谷川が90分間ごろ相手のPKを誘い同点、
そしてアディショナルタイムに35mのスーパーループシュートを蹴り決勝点をもぎ取ったのである。
本人も仲間選手達もブラジル選手達も観客も開いた口が塞がらないようなシュートで、ゴールが決まった瞬間、
日本側の歓喜とブラジル側の悲哀があまりにも鮮明で勝負の怖さを垣間見た。
観戦だけの自分はこのドラマを凄いとか素晴らしいとか表現するが、特にブラジル選手達の胸の内を思うと申し訳ない気分にもなった。
女子バレーボールは最強国ポーランドから第1セットを奪取するが、その後3セット連取され、
男子同様勝てそうで勝てない試合結果となった。
未だ完全敗退したわけではないが、今頃選手達は何を思っているのだろう?
日本オリンピック協会は金メダル50、総メダル数200と豪語するが、詳細を聞いてみたいものだ。
(J・O)