WBC並みの報徳学園対仙台育英!
WBC並みの報徳学園対仙台育英!
昨日の準々決勝は比較的大差のつく試合が多かったですが、最後の報徳学園対仙台育英は違いました。
下馬評では優勝候補の仙台育英が有利と見られていましたが、逆転の報徳伝説が生きていて6-5で勝ったのです。
先手を取ったのは報徳学園でラッキーな内野安打などもあって3点をリードします。
報徳学園の2年生投手二人が踏ん張り仙台育英は苦戦を強いられます。
しかし4-2で迎えた9回に奇跡が待っていました。
2アウトから四球でランナーが1塁に出たのですが、
次の打者がセンターフライを打ち上げ両軍選手達も見ている観衆も試合終了と思った時に、
センターを守っていた選手がボールの落下点を見誤り落球したのです。
これで仙台育英は2点を取って同点としました。
球場内が騒然としている中タイブレークが始まります。
先行の仙台育英は1点を取り5-4とついに逆転したのです。
しかし見方を変えると1点しか取れなかったとも言えました。
後攻の報徳学園は1死2塁3塁の場面で次打者が三塁にボテボテのゴロを打ちましたが、
仙台育英の三塁手が簡単な送球ミスをして5-5満塁となってしまいました。
次打者は三振で2アウト満塁2ストライク3ボールになりました。
両軍選手達も休場の観衆も静まりかえり、TVで観戦している我々もジーとその場面を見つめました。
そして報徳は歓喜の、仙台育英は無残なサヨナラヒットがレフト前に飛んでいきました。
凄くレベルの試合で両校は高校野球のお手本みたいな試合だったと思います。
WBCのメキシコ戦とは進行はちょっと違いますが、村上が最後に打った場面が蘇ってきました。
それと同時に高校野球の歴史の中で幾度となく見てきた、逆転の報徳という伝統が引き継がれていることが証明され驚きました。
WBCで世界一の強さが証明されましたが、日本の野球の原点は高校野球だと思います。
太谷もダルビッシュも村上も皆高校野球で鍛え上げられたのです。
今回の報徳学園対仙台育英の戦いは将来WBCで活躍するであろう選手達を鍛え上げる象徴的なゲームだったのではないでしょうか!