箱根駅伝100回に向けて!
箱根駅伝100回に向けて!
2023年1月2~3日に行われた99回箱根駅伝は駒澤大学が学生駅伝三冠で優勝した。
本命と言われていたが、青山学院も原監督の派手なマスコミ対策で駒澤大学を脅かす存在であった。
さらにダークホースとして中央、順天、國學院、創価が挙げられていた中での優勝である。
10区間の内で1区間しか区間賞がなかった優勝は珍しく、他校に比べ粒が揃っていた証明である。
2区、4区で稀に見る競り合いが見られとても面白い大会であったが、勝敗を分けたのは5~6区の山であった。
駒澤は登りも下りも1年生を配置する勝負にでて見事にはまった。
青山学院はいずれも失敗したが、総合タイムで駒澤に7分以上の差をつけられたので、
敗因は全体のレベルが前評判より低かったことであろう。
注目されたのは中央である。
長らく低迷していたが吉井兄弟波が入り全体の走力が向上している。
来年の100回大会は予選会に関東だけでなく全国からの参加が出来ることになった。
関東以外で20km以上を競い合える最低10人の選手を集めるのは大変で、
来年すぐに本戦参加になるか分からないが、箱根駅伝が全日本化するのは良いことである。
99回の箱根駅伝で大学の力量が変化しているのは優勝大学の推移を見るとわかりやすいので掲載する。
歴代優勝大学と回数:
中央 :14回
早稲田:13回
日本 :12回
順天堂:11回
日体大:10回
駒澤 : 8回
明治 : 7回
青学 : 6回
東洋 : 4回
大東大: 4回
山梨学: 3回
神奈川: 2回
東海 : 1回
亜細亜: 1回
専修 : 1回
慶應 : 1回
筑波 : 1回(東京高等師範学校)
上記の内容を見て驚かれる人も多いであろう。
過去99年間の優勝校は17校あるが、30年間の優勝校は11校しかない。
これら11校が30年前から10年ごとの優勝している回数を比較すると勢いが続いている、上がっている、
落ちている大学が分かるので興味深い。
1994~2003 2004~2013 2014~2023
山梨学: 2回 0回 0回
中央 : 1回 0回 0回
神奈川: 2回 0回 0回
亜細亜: 0回 1回 0回
早稲田: 0回 1回 0回
日体大: 0回 1回 0回
順天 : 2回 1回 0回
東海 : 0回 0回 1回
青学 : 0回 0回 6回
東洋 : 0回 3回 1回
駒澤 : 3回 3回 2回
30年間継続して立派な成績を残しているのは駒澤大学。大したものである!
一番勢いのある新興大学は青山学院だが、その勢いはいつまで続くだろうか?。
古豪でありながら成果が出せていないのは中央、早稲田、順天、日体大。原因は指導方法かリクルートか不明である。
今年は中央が2位で復活しそうなのが救いか?
古豪で明治は本予選上がりで出場しているが上位が狙えないでいる。
日大たるや予選会での敗退が続いていて、寂しい限りである。
100回目からまた新しい伝説が生まれるか注目しよう!