歴史に残る準々決勝!
歴史に残る準々決勝!
昨日行われた夏の甲子園準々決勝!
3万人以上の大観衆が見守る中、中身の濃い戦いが繰り広げられた。
まずは大本命の大坂桐蔭の逆転負け!
応援していたので9回3者凡退で終わった時は自分だけでなく、甲子園球場に異様な興奮と落胆の静けさが渦のように舞っていた。
歓喜を身体全体で表現する下関国際の選手達と応援団への挨拶中及びその後に号泣する大坂桐蔭の選手達を合わせて見ると
天国と地獄を現わしているようで驚愕した。
ファンとしては選手達の号泣を見て涙が止まらなかった。
下関国際には大坂桐蔭を破る次の理由があった。
・内野手、外野手ともに徹底的に鍛えられた守備
・機動力、バットを短く持って小技を絡めた精度の高い攻撃
・試合が作れる速球派で内角を攻めることが出来る左腕がいる
・先発投手以上の速球を投げ込むクローザータイプの速球投手がいる
大坂桐蔭の選手達は西谷監督が指摘するように伊藤、松尾、海老根の3選手以外特出した打力はなかった。
投手も全体的に制球力が低かった様に感じた。
やはり春夏連続優勝というのは難しいことを認識させられた試合であった。
次の大坂桐蔭は前田投手が中心にはなるだろうが、投手も一人ではダメであるし、
打者も伊藤、松尾、海老根級に加え、浅野級のスラッガーが1~2人は必要ではないか?
次は近江と高松商業の試合である。
一番の注目は大会最高の右腕・山田VS最強スラッガー・浅野の勝負で、男対男の勝負という感じが前面に出た凄い迫力であった。
結果は浅野が本塁打も放ち圧勝したが、試合は近江が逆転勝ちで勝利した。
夏・春・夏3期連続ベスト4なので山田という投手の凄さがわかる。
山田は疲労が溜まり右脚に問題が発生したため途中交代した。
準決勝に引きずらないことを願うばかりである。
次は仙台育英と愛工大名電の試合であった。
この試合だけはどちらが勝つかわからなかったが、結局6-2で仙台育英が愛工大名電の強力打線を抑えきったのである。
140km/hを投げる投手を4~5人揃えている仙台育英が俄に優勝候補に躍り出た感じであった。
最後の試合は少し大味だったが聖光学院が九州学院を下したので、準決勝で仙台育英の投手陣に聖光学院が挑む構図になった。
同じ東北勢なので東北勢が2018年の金足農以来決勝に進出することになる。
優勝すれば史上初めて優勝旗が東北の地に渡ることになる。
もう一つの近江VS下関国際は山田の疲労が回復していれば、見応えのある接戦になる様な気がする。
アメリカは勝者を崇める傾向があるが、日本は負けの美学を尊ぶ文化がある。
昨日の甲子園の雰囲気は正にそれで、日本が世界に誇りたいことだと思う!