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#シベリアのクレーターが温暖化を加速?

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2024年12月09日(月)

#シベリアのクレーターが温暖化を加速?

2014年に発見されたシベリアのクレーターはその後続々と発見され現在では20ほど存在し、これから更に増えるらしい。

大きいものは深さが50メートルもある巨大クレーターだ。

siberiahole

シベリアは永久凍土で有名だが、広大な無人の僻地で実態がよくわかっていないところもある。

ケンブリッジ大学のモルバド化学工学者率いる研究チームによると、

永久凍土の下にあるメタンハイドレートがダメージを受けてメタンガスに変わり大爆発をした結果だと言う。

メタンハイドレードの上には塩分を含み凍ることのないクリオペグという水の層があるそうだ。

夏になると地表の凍土が溶けて地中に降りていくが、高濃度の溶液に水が移動するオズモーシス現象によって水はどんどんクリオペグに集まる。

長年それが繰り返すことでクリオペグの圧力が高くなりメタンハイドレードにダメージを与え、

ガス化したメタンが耐えきれなくなると大爆破でクレーターを形成し地上に噴出する仕組だ。

今後この現象は加速するので二酸化炭素の何倍もあると言われる温室ガス効果が世界に広がり、地球温暖化を促進するわけだ。

正に地球温暖化のスパイラル現象と言って良いだろう。

シベリアは気候的にも広大さにしても人類の力で制御できるとは思えないので、大氷河期が来てくれないと収まらないかも知れない。

21世紀になってほぼ四半期が経過、残り3四半期では人類にとって大変な試練が待ち構えているのではないだろうか?

(L・D)