小説日本沈没50周年!
小説日本沈没50周年!
先日TVで日本沈没が放映されていたので観賞しました。
発刊されたのは1973年でちょうど社会人になった年でした。
映画を見た記憶はないのですが、小説は読みました。
地球の地殻移動が起こっていることについて余り知識がなかったせいか、巨大地震と火山噴火で日本が沈没する恐ろしい物語という印象で、
本当にそんなことは起こりうるのかと不安を感じたものでした。
日本の原型がアジア大陸を離れ始めたのが今から約300万年前で、現状の姿になったのは約60~100万年前らしいので、
日本は未だ若い陸地であり変化の途上にあるという見方も出来るでしょう。
小説でも始めに出てきたように太平洋側には極深い日本海溝があり、太平洋プレートが西に動いていることは事実の様です。
北米大陸は現在でも西に移動していますからやがて太平洋は収縮し大西洋が拡大します。
日本海溝にプレートの圧力がかかることでマントル内のマグマが上昇し海底噴火を起す可能性は常にあります。
また太平洋プレート、フィリピンプレート及びユーラシアプレートが接触している厄介な場所でもあり、
東日本大震災の様な巨大地震が起きる可能性を持つ場所でもあります。
さらに日本には東西に走る中央構造線断層帯と南北に走る糸魚川静岡構造線断層帯があり、
プレートの動きによって地形の変化がいつ起こるか分からない状態にあります。
これらのことが1973年にどこまで解明されていたかは分かりませんが、見返してみると実によく出来た小説であります。
日本沈没を見て先日記載した標高1万メートルの山が日本に存在したことが真実と思える様になりました。