過去最強クラスの寒波!
過去最強クラスの寒波!
2023年1月24日から過去最強クラスの寒波がやってくるとTV経由気象庁が警報を発し、
TV各局も国会での増税問題や一般人の生活苦に対する論議をそっちのけで報道しています。
この寒波は約1ヶ月前に北米が大変な寒波に襲われましたが、それが偏西風によってアジアに巡って来ているものと推測しています。
最近は「過去最強クラスの寒波」が何回も報道されているような気がします。
自分が小学生の頃ですから今から65年ほど前は冬に雪が降るのは当たり前でした。
真夜中の気温が氷点下になるのも普通の出来事だったと思います。
近所に23区で一番高い44.6mの箱根山があり、雪が降ると竹スキーを造ってよく滑っていました。
また、ベニヤ板に座り頂上から横にある音楽堂まで落差約50mを滑り降りると凄い迫力を感じたものです。
お金がなかったものですから父親が仲間と一緒に造った3畳くらいのスペースで勉強をして夜は布団を敷いて寝ていましたが、
プロの大工仕事ではないので壁の木材が密閉されておらず隙間風が新進と入り込んで来ます。
冬は毎晩湯たんぽを入れてもらい、毛布の上に掛け布団を2枚重ね、首まで毛布と掛け布団で覆い朝まで微動だにせず眠るのです。
零下の夜が明けて目が覚めると、先ずまつげに霜がついていることに気がつき、掛け布団を押し上げるとバリバリという音がしました。
そして毎朝生き延びた幸せ感を味わったことが幾度となく思い出されます。
そんな感じで少年時代を過ごしたせいか、冬に雪が降らないのはむしろもの足りなさを感じてしまいます。
補聴器の仕事を張り始めて、冬の期間に北海道にも幾度となく行きました。
旭川に行く前にマイナス15度との報道を見たときはさすがにびびりましたが、
行ってみたら風がなかったせいかとんでもなく寒いという感じではありませんでした。
驚いたのは女子高生達が普通のソックスだけで歩いていたことです。
思わず近づいて観察しましたが、ストッキングは履いておらず素足ではありませんか。
人間の適応能力に感動しました。
そんな経験から過去最強クラスの寒波といわれても実感が沸きません。
地球温暖化で暖冬が多くなったのが原因だと思いますが、
世の中の利便性が増せば増すほど自然の力に対する抵抗力が失われる典型的な例なのかも知れません。
何かがおかしいと感じ頻繁に過去最強クラスの寒波を発表する気象庁の歴史を調べてみました。
簡単に言いますと、1872年に北海道で気象観測所が出来、1875年に東京気象台が出来たので結構歴史がある印象です。
気象庁に昇格したのが1952年ですからその時からデータが蓄積された様に感じます。
自分の少年時代はそれ以降だったので、その当時の記録はあるはずです。
従い過去の記録に比べれば現在の東京の状況は大したことではないので、やはり過去最強クラスの寒波というのは言い過ぎではないでしょうか?