今の富士山は4代目!
今の富士山は4代目!
世界に誇る美しい霊峰富士山は信仰の対象にもなっています。
北アルプス、中央アルプス、南アルプスにある3000m級の山々から見ると、
それらの山々より高いすり鉢状の形状が美しく、そしてはるかに高い孤高の山が聳えています。。
日本の自然が素晴らしいと言われる四季を反映して周りに控える5湖から眺める富士山はそれぞれ違う形に見えますが、
四季と共に変貌する山景色が素晴らしくおそらく世界で一番綺麗で表情が豊かな山でないでしょうか?
そんな富士山ですが、現在のものは新富士山と呼ばれていて、画像の様に4代目であることは余り知られていません。
日本列島が大陸から完全に離れて形成されたのは、
氷河期が終り宗谷岬の北側が海になった1万2~3千年前と言われています。
最初の富士山は先小御岳と称し数百万年前から約70万年前に隆起しました。
第2世代は小御岳で約70万年前に出来ました。
第3世代は古富士と称し約10万年前に噴火によって造られたようです。
新富士は紀元前1500年から300年の間に噴火によって形成されました。
当時はもちろん記録がないのではっきりしたことは分かりませんが、何度も噴火が続き現在のすり鉢状が出来上がった様です。
奈良平安時代以降の記録では頂上からの大規模噴火はありません。
直近は1707年の宝永噴火ですが、今でも凄い噴火口が残っているように中腹の噴火です。
新富士について今後の心配事は二つあります。
一つ目は次の大噴火です。
宝永大噴火から既に300年が立っていて過去の噴火頻度からするとすぐに大噴火があってもおかしくないそうです。
宝永大噴火の時は49日前に宝永大地震があったとのことで、南海トラフ地震が発生すると噴火の恐れがあります。
二つ目は大沢崩れでやがて山頂の火口が崩れてしまい、霊峰富士の形が変化してしまう可能性です。
綺麗なすり鉢状が崩れてしまうと霊峰らしさが失われてしまいます。
いつまでも今の新富士であってほしいと願うばかりです。