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国際卓越研究大学の研究及び研究成果の活用のための体制の強化に関する法律!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2022年08月17日(水)

国際卓越研究大学の研究及び研究成果の活用のための体制の強化に関する法律!

上記の法律が2022年5月18日に参議院本会議において成立した。

国公私の設置形態にかかわらず、国際的に卓越した研究大学となるポテンシャルを有し、研究力の抜本強化を行う大学に対し、

10兆円規模の大学ファンドの運用益から集中的に助成を行う制度だそうだ。

日本の科学技術力が相対的に劣化していることや、欧米の様に寄付や投資ファンドによる豊富な基金がないことを立て直すために良いことだと思う。

同法律では、研究および研究成果の活用実績・体制や、運営体制、業務執行体制、財政基盤について一定の基準を満たす大学を

国際卓越研究大学として文部科学大臣が認定し、さらに国際卓越研究大学の研究強化目標、達成のための事業内容、

資金額と調達方法等を記載した計画についても文部科学大臣が認可し、実際の助成は科学技術振興機構(JST)が行うとされている。

文部科学大臣が認定及び認可する具体的な基準や内容は明文化されているのか不明なので、認定・認可のプロセスが正しく行われるか不安が残る。

全て自民党が行ってきた不正プロセスがこの様な危惧を抱かせるのだが、今回は公明正大なプロセスで実施してもらいたい。

もう一つよくわからないのはこの助成が10兆円規模の大学ファンドの運用益から提供されることにある。

このファンドは国際の発行で実施されるそうだが、10兆円そのものが運用益なのか、

それとも別途運用益がいつからどんな方法で生まれるかが不明なのである。

今一つ不安でぼやけた助成制度ではあるが、この法律に挑戦する大学グループが出てきた。

東京工業大学と東京医科歯科大学である。

お互いの良いところや不足しているところを集合させるために統合に向けた話し合いが始まったそうだ。

目指すのはもちろん国際卓越研究大学になることである。

日本で一番多い基金を持つのは東京大学の190億円だがアメリカのスタンフォード大学は4.5兆円で圧倒的な差があり、

研究開発の規模も密度も差が出ることは当たり前である。

今回の2大学の統合が国際卓越研究大学として認可されれば、東大を超える基金も期待出来るだろう。

さらに他の大学もこの精度に挑戦してくるだろうから、日本の科学技術力挽回と飛躍的向上の第一歩となるのではないだろうか?

2大学の成り行きを注目しょう!