ウルルは1枚岩?
カテゴリ: 科学、自然
公開日:2021年04月02日(金)
ウルルは1枚岩?
南オーストラリアにあるウルルは世界で2番目の1枚岩です。
現在はアボリジニーとの合意に基づいて登山禁止になってしまった比高335m・周囲9.4kmのウルル(集会の場所)は
1872年の探検家のウイリアム・ゴスが発見し、当時南オーストラリア州書記長ヘンリー・エアーズ卿の名にちなんで
「エアーズ・ロック」と名付けられました。
この1枚岩の歴史は6億年程前に遡ります。
当時この地帯は山から川によって運ばれてきた堆積物によって礫岩層と粗砂岩層が形成されていました。
その後、発生した地盤沈下で海底になり砂、泥、石灰岩などが堆積したのです。
その後3~4億年前に大きな造山活動が始まり、ウルルが地上に再登場したわけです。長い年月をかけて、
上部のもろい部分が風雨に浸食され固い部分の現在の姿になったというわけです。
画像を見ると地表にどでかい岩が地面に蓋をしているように見えるのですが、地中にこの岩は続いています。
そういう意味では岩ではなく地層そのもの、つまり大地ということになります。
本当に最大の単体1枚岩は一体何処にあるのでしょうか?
尚、ウルルと同じ構造で見た目が世界一の1枚岩は西オーストラリアに存在します。
1858年に発見されたマウント・オーガスタです。
比高858mあり、ウルルの約2.5倍の大きさがあります。
こういうブログを書いていると、自然のパワーは凄いものだとつくづく感じます!