雲の世界が面白い!
雲の世界が面白い!
○ 地球を覆う大気圏は地上から約13km迄の対流圏とその上方の成層圏(地上から約50km)で
構成されています。
○ 空気中には目に見えない水蒸気がかなりあります。雲はこの水蒸気が冷えて水や氷の粒に
なって、白く見えるようになったものです。
○ 空気の動きは気温と気圧に関係しています。地上に近いところで暖められた空気は軽くなり
上昇します。これが上昇気流となるのです。上空に行くほど気圧は下がり、空気は膨らみます。
もう一つ特異な性質があり、空気は膨らむと冷えるのです。そうして水蒸気が雲に変化します。
○ 雲は冷えることでさらに大きくなりますが、対流圏を越えることはありません。成層圏では気温が
上昇するので水蒸気に戻ってしまうからです。
○ 秋の空は高く感じます。うろこ雲とかいわし雲が秋晴れの空にくっきり見えます。夏に比べ上空の
気温が低いので、上空にある水蒸気が雲に変化しているのです。
○ 世界気象機関は雲を10種に分類しています。それぞれの雲の名前は、高さや形、雨を
降らせるかで、あるルールに従って付けられています。概要を見てみましょう。
1.「巻」という漢字がつく上層雲3つ:
巻雲(すじぐも):白色の羽根状、かぎ状、直線状になることが多く、一番高いところにあります。
巻積雲(いわしぐも、うろこぐも):小さい白色の片が群れをなし、うろこ状やさざ波状の雲です。
巻層雲(うすぐも):薄い白っぽいベールの様な雲です。翌日は雨の可能性が高いです。
2.「高」という漢字がつく中層雲2つ:
高積雲(ひつじぐも):小さな塊が群れをなし、斑状または数本の並んだ帯状の雲で、一般に白色
または灰色で普通は陰があります。
高層雲(おぼろぐも):灰色の層状の雲で、全天を覆うことが多いですが、日のかさや月のかさは
生じません。
3.「乱」という漢字がつく雨をもたらす雲2つ:
乱層雲(あまぐも):ほとんど一様でムラの少ない暗灰色の層状の雲で、全天を覆い、雨または雪を
降らせることが多いのです。
積乱雲(かみなりぐも):垂直に著しく発達している塊状の雲で、その雲頂は塔の形をして、
規模が大きいものは1万メートルまで立ち上がります。
4.「巻」も「高」も「乱」も付かない雲3つ:
積雲(わたぐも):垂直に発達した離ればなれの厚い雲で、その上面はドームの形に隆起して
いますが、底はほとんど水平です。積雲は好天気の証しです。
層積雲(うねぐも):大きなかたまりが群れをなし、層状または斑状、ロール状となっている雲で
白色または灰色に見えることが多いです。約2千メートルの下層雲です。
ここで問題です。
次の4つの雲の名前ななんでしょうか?左から順に当ててください。
答えはこちら!