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ダブルレインボー出現!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2020年09月10日(木)

ダブルレインボー出現!

昨日富士山付近や新潟県でダブルレインボーが見えたそうです。

レインボーは英語でRAINBOWと書きますが、意味は雨の弓です。

そもそもレインボーとは大気中に浮遊する水滴の中を光が通過する際に、分散することで特徴的な

模様が見られる大気光学現象なのです。

レインボーが描く弧は観る人を基点として太陽とは正反対の方向に発生します。弧の中心は観る人

からすると地平線の下になるので、レインボーは半円に見えます。

レインボーは主虹と副虹があります。いつも観る虹はほとんど一つですが、昨日は主虹と副虹が

はっきり見えたのでしょう。

主虹は太陽と観る人とプリズムとなる水滴の角度が40~42度となる位置で観ることが出来、

副虹は51~53度となる位置で見ることが出来ます。画像でも判るとおり副虹が高いところに

出現するのはその理由です。

主虹は水滴に中で一度反射します。赤が一番外側で紫が一番内側です。副虹は水滴の中で2度反射

するので主虹と全く逆の色構成になります。

雨を構成する水滴が大きすぎると空気抵抗で変形して球形にならないので虹は見えません。

それ故、水滴の大きさは球形を保てる大きさが重要です。

水滴が小さすぎると光の波長よりも大きい粒子による散乱が発生して色が分かれなくなり、

白虹という白く明るい弧が見えるようになります。雲が白いのも同じ原理で、白虹を雲虹と

呼ばれることもあります。

ついでに記載すると、日中空が青いのは波長が光より短い青色粒子が散乱しているためです。

牛乳は波長の短いたんぱく質と波長が長い脂肪球で構成されています。脂肪球の多い生クリームは

白く見えます。無脂肪牛乳は本来青みがかって見えるはずですが、粒子密度が高いため

散乱が多重に発生して白濁しているように見えるのです。