流星群!
流星群!
8月14日までペルセウス座流星群が見えるということで、連夜愛好家が望遠カメラを持ち出して
撮影に没頭しています。画像には撮影したタイミングが悪く流星が写っていませんが、
天の川を背景に幾筋もの光の矢が見えては消える天体ショウなのです。
毎年ほぼ見ることが出来る3大流星群があります。「しぶんぎ座流星群」、「ふたご座流星群」、
及び今回の「ペルセウス座流星群」です。いずれも星座がある方向に見えるため星座の名前が
付けられているのです。
流星群の正体を語るには彗星の話をしなければなりません。
彗星とは太陽系の存在する小天体のうち、おもに氷や塵などでできており、太陽に近づいて一時的な
大気であるコマや、コマの物質が流出した尾(テイル)を生じるもののことをいいます。
現在判っているだけで343個の彗星が個々の周期で太陽を回っています。ペルセウス座流星群の
母体天はスイフト・タットル彗星と言い、約130年周期で回っています。
彗星の本体である核は岩石質、氷、ケイ酸塩や有機物を始めとする炭素質の塵が含まれています。
コマは彗星が太陽の熱でガスや塵が希薄な大気となって核の周りを球状に覆っているものです。
尾(テイル)は塵が主体のダストテイルとガスが主体のイオンテイルがあります。
流星群とは彗星が通過するときに残した尾を主体とする残骸が地球の大気と相互作用して燃え上がり、
地球からは流れ星のように見えるものです。流星の速度はものすごく速いのですが、残骸は動いて
いるわけではないので、あの速度は地球の公転速度といっても良いかもしれません。
今年は今晩が最後のようなので、時間があれば明かりのない外で流星群を探してみて下さい!