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地球上の引力と重力の違い!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2020年07月14日(火)

地球上の引力と重力の違い!

高校時代に習ったはずですが、引力と重力の違いと聞かれて即座に答えられない人もいるのでは
ないでしょうか?
引力といえば、イギリスの物理学者ニュートンが発見した万有引力が有名です。当時、重力という
概念は一般に知られていましたが、ニュートンはリンゴが木から落ちるのを見て、重力とは別に
質量を持つすべての物体には引力があることを発見しました。そして、二つの物体の間に働く引力は
2つの物体の質量に比例し、距離の2乗に反比例するという、万有引力の法則を導き出したのです。
典型的な例としては、地球と月の間に存在する万有引力の影響で起こる海の満潮と干潮があります。

地球上の重力とは地球そのものと、地球上の物質の間で働く力になります。この働く力は2つあり、
一つは万有引力ですが、もう一つは地球の自転による遠心力です。

リンゴが落ちたのは万有引力とニュートンは発見しましたが、引きつけ合う力としては万有引力と重力は同じことになります。
メリーゴーランドに乗って回ると外に引っ張られる感覚になりますが、これが遠心力です。リンゴの
場合は地球の遠心力の影響があまりにも小さく、引力と重力は同じの様に思えるのです。
重力に存在する遠心力を調べるのは緯度の異なる2つの場所で体重を量るのが分かりやすいです。
北極と南極の2極を軸にして地球は回転していますから、2極に近く緯度の高い場所は、
2極からの距離が短いので遠心力は弱く、緯度の低い赤道が距離が長く遠心力が大きくなるのです。
一つの例ですが、北海道で体重100キログラムの人は、沖縄では99.8kgになるそうです。

宇宙での話になると、引力という表現はあまり聞いたことがありません。
星も星雲も全て回転していることで、重力が使われるのでしょうか?