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直近の生物大量絶滅はいつだったでしょうか? - 天と地にある物事を想い巡らすサイト!よろず放談

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直近の生物大量絶滅はいつだったでしょうか?

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2019年11月21日(木)

直近の生物大量絶滅はいつだったでしょうか?

3億年前以降に起こった生物の大量絶滅は11回発生しています。
下記がその推移です。
時期          原因
2億5980万年前  火山活動 海水無酸素化
2億5220万年前  火山活動 海水無酸素化
2億1500万年前  隕石衝突
2億 130万年前  火山活動 海水無酸素化
1億8270万年前  火山活動 海水無酸素化
1億4500万年前  隕石衝突
1億1600万年前  火山活動 海水無酸素化
9420万年前    火山活動 海水無酸素化
6600万年前    隕石衝突 火山活動 海水無酸素化
(恐竜絶滅)
3600万年前    隕石衝突
1160万年前    不明だった!
これらの推移を見るとそれぞれ1000万年以上の差があることが分かりますが、これ程細かく調べられたものだと感心させられます。

直近は1160万年前でしたが、これまでその原因が分かっていませんでした。
今般、日本の海洋研究開発機構などの研究チームが、巨大隕石が海に衝突したのが原因だった可能性があると、20日付の英科学誌で発表しました。
このチームは小笠原諸島・南鳥島沖の水深約5600メートルの海底を掘削し、地層の試料を採取・分析の結果、オスミウムという元素が極めて高い濃度で存在することを発見したのです。オスミウムは隕石や地球のマグマの活動が作るかんらん岩(マグネシウムや鉄のケイ酸塩鉱物)に多く含まれる元素ですが、掘削した地層にかんらん岩は見つかりませんでした。また、このオスミウムには宇宙で生じた時に発生する、中性子の数が異なる同位体が同じ比率で存在すること、さらに、地層の粒子に衝突の痕跡があったことから、隕石衝突が原因であったと判断したそうです。
2億1500万年前に地球に衝突して直径100キロメートルのクレーを発生させた直径3.3~7.8キロメートルの隕石と、オスミウム濃度の高さが類似しているので、この隕石も直径数キロあったのではないかと推測されています。
既に1160万年経っているので、映画のアルマゲドンやディープインパクトの様な事態が近々起きるかも知れません。そのような事態に備えて、早くその対策を世界で確立してほしいところです!