カテゴリ: 科学、自然
公開日:2019年08月07日(水)
小惑星2019OK・地球近くを通過!
7月25日に100mほどの小惑星2019OKが地球から約6万5000キロメートルの場所を通過したそうです。6万5000キロメートルというのは地球と月の距離の1/6に相当します。この事実が公表されたのは8月2日でした。100メートルレベルの小惑星が地球に落下すると一つの都市全体に甚大な被害をもたらすので「シティ・キラー」と呼ばれています。
ニュースではあまり伝えられませんが、地球には様々な小惑星が来ています。ごく小さいものは大気圏で燃え尽きてしまうので被害には至っていません。1km級以上の惑星についてはほとんどが発見されていますが、シティ・キラー級になると80%は未発見だそうで、合計3万個ほどあると見積もられています。さらに、シティ・キラーが地球に衝突する確率は10万年に1回とされているので、いつ来るかがわかっていません。東京大学木曽観測所の超広視野CMOSカメラ「トモエゴゼン」が観測を始めていて、すでに10m級の地球接近小惑星を発見する成果を上げています。従い、今後発見する確率は飛躍的に上がると思いますが、最後の問題はその小惑星の落下をどのように防ぐかという点です。アルマゲドンのような映画の世界は実現が難しそうなので、どのような対策を立てているのでしょうか?