ヒマラヤ山脈から氷河が消える?
カテゴリ: 科学、自然
公開日:2019年06月22日(土)
ヒマラヤ山脈から氷河が消える?
米国のスパイ衛星の観測で驚くべきことがわかりました。
南極と北極に次いで世界第3位の雪と氷の量を誇るヒマラヤ山脈から大量の氷河が消えているのです。
2000年から2016年にかけて、毎年、75億トン,厚さにして43センチの氷が溶け続けました。
17年間で7.3メートルも減ったことになります。
調査は1975年から始まっていましたが、1975年から2000年までの平均温度より、2000年以降は平均で1℃も気温が高くなっていて、氷の消失が2000年までの倍の速度になっているそうです。
総延長2400キロのヒマラヤ山脈は既に全体の25%を消失していますが、このままだと消失速度はさらに上昇し、
ヒマラヤの氷や雪を源とする、インダス川、長江、ガンジス川、ブラマプトラ川といった大河が枯渇する恐れもあります。
水量が減少すると、最低でも8億人が水不足に苦しむことになるそうです。
何としても、化石燃料による排出ガスを大幅に削減して、温暖化を食い止めなければなりません!