地球温暖化によりグリーンランド氷床が全て溶けたら?
地球温暖化によりグリーンランド氷床が全て溶けたら?
アメリカ科学アカデミーの機関誌によると、20年前は1年間に500億トンの氷でしたが、2012年には4000億トンの氷が溶けて、現在も年間平均2860億トンの氷が溶けているそうです。グリーンランド氷床の広さは170万平方キロメートルで、アメリカ・テキサス州の約3倍です。また、厚さは最大約3キロメートルに及びます。
グリーンランドと南極の氷床を合わせると、世界の真水の99%以上が含まれています。
南極の氷床も同じように溶けていて、年間平均2520億トンの氷を失っています。
いずれも原因は我々の活動によって生み出される温室効果ガスですが、氷床は熱の93%を吸収するそうです。これでは氷が溶ける速度が速まるのも無理はないでしょう。
すぐに起こることはないのですが、仮にこのまま溶解が進み、グリーンランドの氷床が消失したら、海面は平均約7メートル上昇することになるそうです。海抜7メートルまでの土地が海になってしまうと思えば穏やかではありません。さらに、ありえないことだと思いますが、南極まで全て氷解したら、海面は61メートル以上上昇するらしいので、東京の23区はすべて海になってしまいます。何故なら、23区で一番高い場所は、新宿区戸山二丁目にある箱根山(人造の山)の44.6メートルだからです。
少し話はそれますが、幼少の頃、箱根山の近隣に居住していました。冬は箱根山に雪が降り、竹スキーで楽しんでいたことを思い出します。温暖化が進んだ最近は、竹スキーが出来るほど、箱根山に雪が積もることはほとんどないのでしょう。思い出し小名にとっても子供にとっても大切な、自然との触れ合いを妨げる温暖化には、少し首を引っ込めてほしいものです!
画像はグリーンランド氷床を流れる溶解した水です。