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冬の知床半島の名物・流氷! - 天と地にある物事を想い巡らすサイト!よろず放談

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冬の知床半島の名物・流氷!

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2019年01月08日(火)

冬の知床半島の名物・流氷!

毎年1月になるとサハリン北東部で発生した流氷が知床半島まで押し寄せてきます。完全に氷結すると海の上を歩くことも出来ます。様々な旅行会社が稼ぎ時と、流氷見学ツアーを企画しています。個人的にはまだ見たことがないので、いずれ行ってみたいと思います。知床半島は緯度として44度程度でフランスの中部位ですから、何故流氷が発生するのか不思議に感じませんか?北半球で流氷が発生する最南端にいることに自然のめぐみすら感じます。では何故オホーツク海で流氷が発生するのでしょうか?答えは3つの要素が関係しています。

① 図のようにオホーツク海は至宝を陸地と島(千島列島)で囲まれていて、まるで巨大な湖の様な地形です。太平洋と千島列島で隔てられていることが大きいのです。

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② サハリンの北東部にあるアムール川から淡水がオホーツク海に流れ込みます。閉ざされた海なので淡水と海水が混ざり合うことはありません。海面から浅い所と深い所ところで塩分濃度が違う現象が起きます。海面から50mぐらいのところが境界水深だそうです。一般的に、真水は0℃で凍りますが,塩分を含む海水が凍るのは-1.8℃です。しかし、オホーツク海の上層は塩分が薄いので、普通の海水よりも早く凍り始めることが重要なのです。
③ この時期にシベリアから吹き寄せる寒気が益々流氷を育み、そして南下させるのです。
これら3つの要素が一つでも欠けると現在の様な流氷は出来ないそうです。自然とはなんと偉大であることを痛感しますね!

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