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雲は地上に落ちないのか?

カテゴリ: 科学、自然 公開日:2018年12月30日(日)

雲は地上に落ちないのか?

毎日空を見上げると, 大抵雲が優雅に浮かんでいるように見えます。もちろん雨雲は雨となって地上に降ってきて、時には大災害を起こす厄介者です。雨雲以外の雲は気圧の配置によって異なりますが、一般的に偏西風に乗って西から東の方向に移動して、やがて見えなくなり地上に落ちる気配を見せません。雲も重量があるのでおちないのは不思議だと思っていたら理由がわかりました。実は落下してはいるのですが、雲の粒は直径が0.02ミリメートルととても小さく、その落下速度は秒速約1センチメートルなのです。雲が地上から1000メートルの上空にあるとすると、地上に到達するのに約28時間かかることになります。この長時間の間に雲は太陽光にあたって蒸発することもあるでしょうし、雲の下にある上昇気流によって再び吹き上げられてしまうこともあります。さらに雲は同じ場所に28時間も留まっていることはありません。そんな理由が相まって、雲は全く落ちないように見えるのです。